特集・連載
見つけたら迷わず入手したい! デュラレックスの知られざる銘品
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#14です。
「色も形もフランスらしくてコスパにも優れたオールドデュラレックスは㊝です」
―レラレラル 栗山治子さん
ヴィンテージの世界は、何も服や靴だけに限った話じゃありません。幻の色と言われるターコイズ色のファイヤーキングのように、ご存じデュラレックスにも、知られざる銘品があります。
えっ、ヴィンテージなんてあるの!?な〜んて驚いちゃったピカルディ一択のあなた……カラーデュラレックスを知らなきゃモノ好き失格ですよ!
「デュラレックスは75年もの歴史があるので、当然ヴィンテージに類される製品もあります。まず’50年代〜’60年代に作られた製品は、オールドデュラレックスと呼ばれ、ヴィンテージ市場でも常に人気の的。なんですが、そのなかでも通が争奪戦を繰り広げているのが、カラーデュラレックスと呼ばれるシリーズなんです」。
ピカルディに代表される、半透明の強化ガラス製品のイメージが強いデュラレックスにあって、このシリーズは色合いが超ビビッド♪
「’50年代に少量しか生産されていなかったと言われる希少なシリーズ。透明なガラスの表面にだけ色付けしていて、これが見るからにフランスの薫りムンムン」。
「専門業者が集う骨董市でも年に数回しかお目にかかれないのに、数千円で購入できるものばかりなので、見つけたら迷わず入手しておくのがオススメです」
底面にはバッチリDURALEXの刻印が
TEACHER
レラレラル 代表
栗山治子さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人