特集・連載
尻尾が立ってる!?ラコステなら通ウケもばっちり
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#13です。
「’80s〜’90s前半のフレラコにだけ生息していた“興奮ぎみ!?(笑)のワニ”。見つけたコチラはそれ以上に大興奮!!」
―セプティズ 玉木 朗さん
ラコステはポロシャツのオリジンとして、日本でも半世紀近く前から、定番好きの必携ワードローブとして親しまれていますが、母国フランス製のラコステは別格! “フレラコ”という愛称で、いつの時代も通の間で羨望の的になっています。
ただひと口に “フレラコ”と言っても、年代によって微妙に仕様が異なるそうで、「’60年代〜’70年代頃のブランド名入りロゴは、たしかに人気があるものの、希少すぎて市場では滅多にお目にかかれませんし、見つけても高額です」。
「そこで狙い目なのが、尻尾が立ってるワニ。これは多分’80年代〜’90年代前半にだけ生息していたもの。 おそらく生産効率を上げる必要に迫られたのか、’90年代後半頃になると、尻尾が体に沿うように平行にのびたロゴに変更されているんです」。
「尻尾が立って興奮してるように見える肉食系ワニ(笑)なら、根気強く探せばちゃんと見つかりますし、数千円のお手頃プライスにもかかわらず通ウケもばっちり。見つけたらワニ以上に興奮するヴィンテージ好きも少なくありません」。
いつものはコレ!
「バブルの衰退とともに肉食ワニが減少して草食ワニ!?が主流になっていく……なんて、なんだか日本の時代の流れを反映しているみたいでオモシロイですよね(苦笑)」
TEACHER
セプティズ 代表
玉木 朗さん
[1minute column]
タグとボタンからも通ウケラコを選別できる!
フレラコは左胸のロゴ以外にも、年代によって仕様変更あり。“前立てに2個備えられた2つ穴の貝ボタン”と、“フランス製表記の入ったスクエアタグ”は、’80年代以降のフレラコを代表するディテールだ。
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人