特集・連載
米国海軍の作業着が由来だった!? 青ボタンのシャンブレーシャツ
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#12です。
「青ボタンのシャンブレーシャツはU.S.NAVY由来モノが多いって知ってました?」
―マッシュ 西口鐘良さん
実は青ボタンが付けられたシャンブレーシャツは、ワークではなくミリタリーが出自。
「’30年代にはすでに採用されていたと考えられている、米国海軍の定番装備なんですが、おそらく敵に見つかりにくいように、身生地と同系色のボタンを使ったと推察されます」。
「また海軍は陸軍ほどカモフラ柄を必要としないうえ、戦闘服ではなく作業着として開発されたものなので、無地のシンプルなデザインに落ち着いたという説も。おかげでファッションとして取り入れやすいのに加え、1万円前後で入手できるのも人気の理由」。
「ちなみに’80年代後半からは綿ポリ素材に変わるので、通ウケを狙うならそれ以前に作られた綿100%のシャツがオススメです」
TEACHER
マッシュ 店長
西口鐘良さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人