王道ブランドだけじゃもう退屈！というアナタに。耐久自慢の“新・10年選手”四天王

“信頼”と“新鮮”を両得できるNEXTトーキョーブランドの十八番

大手を振って街ブラしにくくなった今、溜まりがちなブツ欲は“いつもの定番”だけじゃ満たせない！　名門ばりに仕立てがよくて長く愛せる。でいて鮮度が高くて気分もアガる♪　なんて次代の10年ワードローブは、東京生まれの新定番ブランドで見つけましょ！

プロ野球も支える工場で仕立てた“19本ステッチ”

世にBBキャップは数あれど、ココが通から新定番と目される理由は、その生産背景にあり。ってのもこれ、なんとプロ野球選手や甲子園球児といった、言わばBB界のトップのキャップを手掛ける、岡山県の超実力派ファクトリーが製作してるんです！

その御業は、このツバに集約されています。精緻に縫製された19本のステッチが、耐久性を大幅に。とことん型崩れしにくく仕立ててるんですが、同時に王道のデザインに渋みを足してるってのが、差別化を図るうえでの重要ポイントに。10年選手になるポテンシャルに疑いの余地はありません！

POTEN［ポテン］
8パネルキャップ

ポテンはスタートから5年足らずで日本を代表するキャップブランドに昇り詰めた新鋭。こちらはその代表作で、日本人の頭によりフィットする8パネルに設計されているのが特徴。職人技をデザインとして活かしたベーシック顔は汎用性◎。各7400円。（タマニワ）

着倒しまくってもヘタれない“3cm幅”のバインダーネック

建築学を修めた異色のデザイナーが、“東東京”にある工場と二人三脚で作り上げたカットソーは、“10年着られる”要素が凝縮！　まず原綿の選定から糸の紡績、生地の編み立てまで、細か～くオーダーした8オンスの極厚生地は、タフなのに驚くほどしなやか♡　

定番好きが好む“育つ”生地に仕立てつつ、一番負荷がかかるネックに、なんと幅3cm！という超ワイドなリブも備えて、バインダネック仕様に。おかげでガンガン着倒して、ゴシゴシ洗濯を繰り返しても、型崩れとは無縁。マジで10年スタメン張れるＴシャツなんて、そうありません。

EASTFAREAST［イーストファーイースト］
ロングスリーブＴシャツ

“東東京”のカットソー工場で製作しているのがブランド名の由来。創業時からマイナーチェンジを加えつつ継続展開されているロンTは、ヘビーオンス生地×バインダーネックの相乗効果で、10年愛せる耐久性を獲得。各7900円。（ブツヨク ストア）

トウスチールを標準装備してるからガシガシ履ける

目指したのは10年どころか100年先！まで残る靴。そこで国内屈指のシューファクトリーに製作を依頼。3cm間に30番手糸を17～19針！と、アッパーステッチの運針まで細か～くオーダーすることで、その他大勢のプレーントウに埋没しない、美顔に仕立ててるんです。

が、それに加えて、通常は別途後付けする必要があるトウスチールを標準装備するなど、しっかり“丈夫” に寄り添ってるってとこも、敏感な服好きから絶賛されてる要因！　真っ先に削れるつま先部分をガッチリ保護してくれるから、より長～く愛せる♪なんて、気が利いてる～。

CALMANTHOLOGY［カルマンソロジー］
A735 プレーン トウ

カルマンソロジーは今もっとも勢いのある革靴界の新旗手。こちらはその代表作で、汎用性＆耐久性の高さが玄人ウケ◎。標準装備される真ちゅう製トウスチールは、鉄製のものと比べて、歩くたびにカチッと心地いい音が響くのもウリ。9万2000円。（カルマンソロジー）

10年後に完成する未染色茶綿

穿き込むとジーンズのように味が増していく……。な～んて魅惑の10年チノのキモは、ウエポン生地にあります。ハンドピッキングされたオーガニック茶綿を、未染色のまま紡績し、糊さえ使わず織り上げることで、まるでヌメ革のように無垢な生地感に！

ただでさえ味のあるベージュが、穿き込めばより深イイ色合いに変化するなんて、10年後が楽しみ♪　形自体も、通ウケする英国軍用の極太ワークパンツがベース。意味のあるワイドシルエットってのも男心をくすぐります。出自と生地の両軸で骨太なんて、問答無用で育てたくなるでしょ？

AUBERGE［オーベルジュ］
C.C.バグズ

オーベルジュはコアな信者が急増している、次代の東京ブランドの代表格。継続展開される今作は、1941年～’52年ごろの英国の物資統制時に製作された、名作ワークパンツがベース。経年変化するウエポン生地も味あり。3万3000円。（ホワイト スロウガン）

 
※表示価格は税抜き

［ビギン2020年9月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。