特集・連載
“世界一贅沢な”オマケと言われ、世界中にコレクターが存在するブルボンのキーホルダー
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#03です。
「企業が宣伝用に配っていたフランスが誇る“世界一贅沢な”オマケです」
―アンティーク雑貨 ミュー 井上敬陽さん
選びのセンスをアピールしてくれる最強の小物として、通から長らく愛されている、フランス・ブルボン社のキーホルダー。
井上さん曰く、「ここは主にプラスチック製品等を手掛けるメーカーだったらしいんですが、いろいろな企業からの依頼で宣伝用のキーホルダーも製作していたんです」。
「これが本当に精巧な作りで、デザインも洒脱。かつては買い物客にサービスで気軽に渡されていたものなんですが、今では“世界一贅沢なオマケ”と言われ、世界中にコレクターが存在しています」。
主に’60年代〜’80年代にかけて作られていたそうなんですが、「とくに人気なのは’60年代製のもの。この頃の作品は作りが立体的で、内部の飾りが動いたり、ギミックが利いてるものが多いんです」。
「デザインも凝っていて、フランス人特有の遊び心が反映されている。ピンキリですが、3000円程度で入手できるものも多いですし、小物でセンスを醸したい人には最適だと思いますよ」
TEACHER
アンティーク雑貨 ミュー 店長
井上敬陽さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人