特集・連載
ミリタリー色控えめで街に馴染みやすい。エポレットなしのM-65
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#02です。
「街に馴染みやすいエポレットなしの初期型M-65は1年間のみ生産された盲点名作」
―フーパードゥ 杉浦秀治さん
ただでさえ傑作と謳われるM-65 フィールドジャケットにあって、服好きからとくに人気なのが、“ファースト”と呼ばれる最初期モデル。
杉浦さん曰く、「M-65は1965年に米軍に納入されて以来、40年近くにわたって実戦投入されてきた名品なんですが、面白いことに’65〜’66年半ばまでに作られたM-65だけ、エポレットが省略されているんです」。
杉浦さんがこれまで1200着以上バイイングしてきて、わずか30着程度しか見つけられなかったという、まさに幻の逸品。
「ですが、状態次第では1万円台で購入できますし、エポレットがない分ミリタリー色も控えめになっていて、より街着として使いやすいというところも、狙いの理由ですね」
TEACHER
フーパードゥ 店主
杉浦秀治さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人