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“16ボタン”リーバイス

「“16ボタン”の付くリーバイスは素材も作りもルールを逸脱」
―ベルベルジン 藤原 裕さん

ヴィンテージの王様と言えばやっぱりリーバイス。年代ものならウン百万円の値がつくこともザラですが、実は手が届く価格帯でも、通にブッ刺さる逸品が存在してるんです。それがフロントボタン裏に“16”の数字が刻まれた、通称“16ボタン”

「同社はフロントボタン裏に製造工場の番号を付けているという説が有力。恐らく16ボタンも、ある米国工場で作られた製品にだけ付けられたものなのでしょう」。

では一体なぜこの16ボタンが通から賞賛されているのでしょうか。

16ボタン

「例外もありますが、最大の理由は“16ボタン”が同年代に作られたリーバイス製品と仕様が異なっているということ」。

「“16ボタン”は大抵’70年代中頃に作られているんですが、なぜか’60年代以前に使われていた生地や綿糸などが使用されている個体が多い。だから“16ボタン”は“縦落ち”と呼ばれる、古い年代のデニム地にしか見られない、味わい深い色落ちをしているものが多いんです」。

古い年代のリーバイスジーンズ

タマ数も圧倒的に少なくて、同年代のリーバイスジーンズが数十本あるうち、一本あるかどうか……。にもかかわらず、比較的新しい年代に作られた製品が多いから、状態次第で5万円前後で入手可能。見かけたらかなりの幸運。迷わず購入が鉄則です!」
 

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ベルベルジン ディレクターの藤原 裕さん
ベルベルジン ディレクター
藤原 裕さん

[1minute column]
製造された“年”と“月”は判別できる!

内側に付けられたタグ

内側に付けられたタグの下段に記された数字は、右から“工場番号”、“作られた年”、“作られた月”を示すと言われている。だから写真のものは’75年5月生まれ。覚えとけば誕生日デニムを見つけられるかも?
 
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。


[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人

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