コットン栽培の現場

「コートジボワール」と聞いて、アナタなら何を思い浮かべますか? サッカー好きならドログバ? チョコ好きならカカオ? その次が出てくる方は意外と少ないかもしれません。ジャパンブルージーンズは、そんなコートジボワールで2016年からコットン栽培支援をスタートしました。日本のいちデニムメーカーである同社が、なにゆえそんなところでコットンを!? 今回はそこんとこを掘り下げていこうと思います!

コートジボワールコットンを使った日本唯一のデニム誕生の裏側

デニムの原料となるコットン
コートジボワールコットンは「もっとも原種に近い綿」と言われています。遺伝子組み換えがほとんど行われていない品種を、今なお原始的な環境で栽培し、しかも収穫も手作業。オーガニックといえばそのとおりですが、裏を返せば産業としてまだまだ確立できていないともいえます。そんなコートジボワールは、2010年代前半、繰り返される内戦で経済危機に陥ります。すると旧宗主国でもあり、同国との関係が深いフランスから支援の動きが活発化しました。欧州市場の拠点としてフランスにオフィスを構えていたジャパンブルージーンズも、この状況と真摯に向き合い、コートジボワールコットンを採用することを決めたのです。通常、デニムの原料となるコットンは、綿花商と呼ばれる卸業者などから入手するのが一般的。コートジボワールコットンを取り扱う日本の業者はそれまで存在しておらず、輸入ルートの構築にも苦労があったといいます。その後、生地、染色などすべての工程でコートジボワールコットンに最適なノウハウを蓄積。ついに、今年リリースされた「エシカルプロダクト」シリーズに全面的に採用されるまでにいたったのです。日本で唯一コートジボワールコットン製デニムは、こんなふうに生まれたものだったなんて、なんだか感動すら覚えません?

デニムが発明された当時に近い!? ジャパンブルージーンズのデニム

今なお牛(!)を使って畑を耕し、手作業で種を撒き、農薬も使わず、人の手で収穫されるコートジボワールコットン。同社によれば、そのデニムは色落ちがナチュラルで素直なのがウリなんだとか。確かに農業技術が発達していなかった19世紀後半に誕生したデニムと近いものがあるのかもしれませんね♪

ジャパンブルージーンズが、日本とコートジボワールをWin-Winに!?

コートジボワールのコットン栽培の土壌
この風合い豊かなデニムを安定供給するため、ひいてはコートジボワールでの生産者を豊かにするため、ジャパンブルージーンズはまだまだ歩みを止めません。今なお、原始的な手法でコットン栽培が行われ入るコートジボワールでは、知識も技術も環境も整っていません。そこで同社は、日本の商社、現地の農業法人、国際機関と連携し、雨水で侵食される土壌を保全するプログラムや、現地の農家の人材育成などの取り組みに着手しています。そんな努力が認められてか、都内で開催されるアフリカンフェスティバルにコードジボワール大使館から招待されるなど、日本とコートジボワールのWin-Winな関係の一翼を担う存在となっているんです。今はまだ「コートジボワール」といえばサッカーやカカオが有名。だけど、コットンを思い浮かべる人が少しでも増えたらうれしい、とジャパンブルージーンズの担当者は語ります。

Ethical Product –Jeans-

コートジボワールコットンの自然な色落ちが最大限に楽しめる「エシカルプロダクト」シリーズのジーンズ。オリジナルデニムはもちろんセルビッジ仕様で、一方にはコートジボワールを象徴するオレンジ×グリーンのセルビッジをあしらった。製造過程における排水の削減や、ウォッシュ加工のものは環境に配慮した手法を採用するなど、素材以外にもエシカルにこだわっている。クラシック、ストレート、テーパードの3タイプを展開。ワンウォッシュ1万6000円。加工2万2000円。

Ethical Product –T-Shirt-

Ethical Product –T-Shirt-

コートジボワールコットンを使ったオリジナルの肉厚ボディを、ベンガラ(オレンジ&レッド)や桑(ライトグリーン)、インド藍(サックス)やザクロ(ベージュ)などの天然素材由来の成分で染色。自然から生まれた色合いは見た目にも美しく、洗濯を繰り返すほどにより豊かな表情に経年変化する。右そでにコートジボワールコットン100%を表すタグがあしらわれる。全5色展開。各8000円。

問い合わせ先/ジャパンブルー
☎ 086-486-0002
https://www.denimlabo.com/info/feature/ethical-product/

※表示価格は税抜き


文/編集部

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