特集・連載
スーツで一生ダラしなく見えないための“5つ”の絶対値を暗記しよう
スーツスタイルの超基本 ビジネスとカジュアルの境目があいまいになっている昨今。だからといって、スーツの着こなしに関わる常識をおざなりにするってのは、服好きとしてナンセンスです。本特集で、ビジネスシーンから冠婚葬祭までの超基本10大事項をこっそりおさらいしましょ♪ この記事は特集・連載「スーツスタイルの超基本」#01です。
最もカッコいいスーツの装いはつまるところ、誰からもきちんと見える装い。先人たちが導き出した5つの絶対値を覚えれば、それはたやすく手に入ります!!
型を知ってこそ応用も利く
様式美が確立されたスーツの世界では、正しく装うことが何よりも先んじて求められます。もし流行だからといってオーバーサイズのスーツを着れば、それだけでアウト。ヌケ感を出すどころか本物のマヌケに見えてしまいますからね!
逆をいえば、先人が2世紀近くの時間をかけて研ぎ澄ませ、導き出したベストバランスを押さえることで、スーツは誰でも格好よく装える。というわけで、まずは上に挙げた“5つ”の絶対値=黄金比を暗記するところから始めましょう!!
(上写真)3B段返りスーツ8万4000円。(シップス 渋谷店)ユナイテッドアローズのシャツ1万4000円。(ユナイテッドアローズ原宿本店)フェアファクスのタイ1万1000円、同チーフ4000円。(フェアファクスコレクティブ)バーウィック×ユニバーサルランゲージのシューズ3万2000円。(ユニバーサルランゲージ 渋谷店)
[1]ラペル幅:8.5cm!!
スーツの顔であるラペルの幅は、流行に影響されやすいが、標準はずばり8.5cm。この絶対値であれば、いつの時代もどこでも通用する。
[2]カフの見え幅:1.5cm!!
ジャケットの袖口から覗くシャツのカフ幅は、広くても狭くても見映えが悪くなる。ずばり、1.5cm覗くのがベストだと心得ておこう。
[3]胸の空き幅:3cm!!
ジャケットと胸の間は、約3cm空いているのが理想。手のひらの厚みがちょうどそのくらいなので、スッと入る空き具合を意識しよう。
[4]ダブルの裾幅:4.5cm!!
ダブルに裾上げすると裾に重みが出るため、パンツのラインが綺麗に出る効果も。折り返しは4.5cm幅がバランス◎。4~5cmが許容値。
[5]ジャケットの裾は尻が隠れるくらい
カジュアルなジャケットにはお尻が覗く丈感のものもあるが、ビジネスの場にそぐわないうえ、昨今の気分でもない。尻部覗き量は0が正解。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。