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V字ガゼット
これが前後両面にあると“両V”と呼ばれる

世界の偉人もV字ガゼット首ったけ!?

アスレチックだけじゃなく、アカデミックな偉人たちをも魅了してきたことこそ、スウェットがジーンズと並ぶ地球人の制服である証拠でしょう。

「シンプルで力強い芸術品」―画家 パブロ・ピカソ

「頭の運動着としても実に秀逸」―物理学者 アルベルト・アインシュタイン

正直彼らがこのセリフを言ったかは定かじゃありませんが(苦笑)、両者ともスウェットをこよなく愛していたのは事実。着用姿を収めた写真を見ると、とくにV字ガゼット付きのスウェットがお好みだったご様子。

この意匠は伸縮性を高めたり、汗止めとしても役立ったりと、着用時の“快”を生むために考案されたもの。時に合理的な、時に突飛な発想で人類を幸せにしたご両人が愛したのも、当然の帰結なのかもしれませんね。

画家 パブロ・ピカソ
画家 パブロ・ピカソ

勝てる“V”intage意匠マスト10

上で触れた“V字ガゼット”は殿堂入りのスウェットディテール。ここではそれに匹敵するほど著名な10の意匠をご紹介。どれも本来の機能に加え、勝てるスウェット選びの目印としての役割も担うツワモノ揃いです。知らなかった人も、レッツ学習!

1.後付けフード

後付けフード

’50年代以前のパーカのフードは、スウェットに後から縫い付けた……つまり“後付け”されたも’のが主流だった。この取って付’けたようなフードは、古きよきパーカの目印になっているのだ。

2.輪編みリブ

輪編みリブ
名前の通り、輪っか状に編まれた接ぎのないリブのこと。肌触りがよく、耐久性にも優れるのが利点だ。生産効率を重視する近年、絶滅危惧状態になっているディテールのひとつとされる。

3.バインダーネック

バインダーネック

ネック部分のリブパーツをボディの生地に挟み込んで(バインドして)縫い合わせる仕様のこと。この仕様なら、着脱や洗濯を繰り返しても首が伸びちゃう心配なし。タフな意匠の象徴だ。

4.ラグランスリーブ

ラグランスリーブ

’50~’60年代に登場したラグランスリーブは、可動域が広く、構造も単純で生産効率もよく、今なお主流。ちなみに同じく主流のセットインは’30~’40年代からある最古参の袖付け仕様だ。

5.フラットシーマ

フラットシーマ

文字通り平ら(フラット)な縫い目に縫製(シーム)できる、専用の4本針ミシンを使用した意匠。縫い目が肌に当たりにくく、ストレスフリーな着心地を生むため、水着や下着にも使われる。仕様だ。

6.カンガルーポケット

カンガルーポケット

ボディの前面に備えられる大ぶりなパッチポケットの総称。見た目が、赤ちゃんを入れるカンガルーの腹袋に似ていることから命名された。ハンドウォーマーとしても使える機能的意匠だ。

7.ハラマキ

ハラマキ

袖にしろ裾にしろ、長~いリブはヴィンテージスウェットの目印。なかには裾に10cm近いリブが配されているものも。その見た目から“ハラマキ”と呼ばれ、通から長らく親しまれている。

8.2本針ステッチ

2本針ステッチ

2本の糸が並行に縫われている縫製仕様。強度を高めるために用いられる意匠で、とくに袖付けをはじめとする、負荷がかかりやすい部位に採用される。ワークウェア等に使われることも。

9.フリーダムスリーブ

フリーダムスリーブ

’40~’50年代に流行した意匠。肩から袖にかけてカーブを描くS字ラインが特徴で、もっとも腕の自由度が高い袖付け仕様だったが、生産効率が悪く、現在ではほぼ採用されなくなった。

10.丸胴

丸胴

筒状に編まれた生地をボディに採用した、古きよきスウェットの代名詞的ディテール。身頃脇にステッチがないため、型崩れしにくい反面、シルエットを調整できないという側面もある。
 
※表示価格は税抜き


[ビギン2020年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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