急なインク切れの心配もなし。安定した書き心地を半永久的にキープできるペン
家を見渡せば、収納しきれないたくさんのモノ……。そう、暮らしに本当に必要なのは、ひとつでいろいろ使える万能品や手入れしなくても長年使い続けられるアイテム。今回は、ビギンに縁のある目利きたちが「これさえあれば」な暮らしの新一生モノを教えちゃいます。
書斎にこれさえあれば
替え芯なしで孫の代まで書き続けられる!
フェラーリやアルファロメオなど数々の名車を手掛けてきたピニンファリーナのデザインだけあって、近未来的なフォルムに目を奪われますが、真骨頂はインクレス構造にあり。イーサーグラフと呼ばれる合金製のペン先は紙との摩擦で酸化を起こし、筆跡を残すという仕組みになっているんです。
そのため、芯やインクを補充する必要はなく、万年筆のようなメンテナンスも不要。半永久的に安定した書き心地をキープすることができます。書斎にこれさえあれば、急なインクレスの心配も無用。こんなひみつ道具みたいなペンが一家に一本あったらいいな~♪
丸善日本橋店 セクション売り場
湯川純一郎さん
文具売り場を約20年間担当するベテランで、文具の目利きは一級品。「芯やインクの補充なしに、半永久的に筆記ができる夢のようなペン。書斎に映えるようなデザインも◎です」
化学変化を利用した画期的なペン先
Pininfarina[ピニンファリーナ]
カンビアーノ
イタリアの文具メーカーとのコラボで生まれたペンは合金製のペン先が特徴。その名はピニンファリーナ社が手掛けた電気自動車に由来する。ディスプレイにも使えるウッド製の箱がセットにつく。16.5cm。1万6000円。(ダイヤモンド)
特殊合金がなくなるまで永く書き続けられる
金属が酸化して文字が書ける
合金製のペン先は紙と擦れて酸化を起こし、その跡が紙に残るという仕組み。鉛筆が発明されるまで、金属のペンは使われていたが、本作は特殊紙でなくとも文字を残せるように。
ダ・ヴィンチも使ったペンをピニンファリーナがリデザイン
鉛筆がなかった時代にレオナルド・ダ・ヴィンチも使用していたといわれる金属を使ったペン。本作は、車のデザインで有名なピニンファリーナが2012年にコンセプトカーとして発表をした「カンビアーノ」のデザインをもとに作製されたモデルだ。
メタルペンは宇宙に行った!?
替え芯の要らない、メタルペンの構造は宇宙にはピッタリ。実際に宇宙飛行士のために開発されたモデルもあった!
Pininfarina[ピニンファリーナ]
スペース X
宇宙飛行士のために開発されたピニンファリーナ スペース。無重力空間ではボールペンのインクが出ないため、メタルペンが役立ったという。15.7cm。1万7000円。(ダイヤモンド)
こちらはお得なジャスト3000円
特徴的なバネのデザインは軽量で書き心地も快適
axel weinbrecht design[アクセル ヴァインブレヒト デザイン]
ベータスプリングペン
リアルプライスのメタルペンを狙うなら、ドイツの筆記具ブランドを。こちらはグリップに巻かれたバネが快適な筆記を可能にする人気モデル。直径0.8×14.7cm。3000円。(プリコ)
無駄を排したミニマルデザイン
axel weinbrecht design[アクセル ヴァインブレヒト デザイン]
ベータペン
2010年にドイツデザイン賞を受賞した定番モデルは、バウハウスの影響を受けたシンプルデザイン。ボディにはアルミが使用されている。直径0.8×16.5cm。3000円。(プリコ)
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。