wook vol.8


新年を迎えると、金運上昇の願いを込めて財布を新調したくなるもの。そんな気分を後押しする旬のミニ財布がガンゾから登場しました! 完全新作となる「KESEMA(ケセマ)」シリーズは、同社が素材にデザイン、使い心地までこだわり抜いたという新シリーズ。ガンゾが考えるこれからのミニ財布に必要な条件が揃い踏みです。その壮大な全貌をガンゾ本店の菅野さんに聞いてきました!

答えてくれたのはこの方!

GANZO 本店 店長 菅野 聡さん
GANZO本店の店長を11年務めるベテラン。自社ブランドの製品はもちろん、国内外のレザー製品全般に精通する。革小物の知識は職人並みで、当然ながら財布のトレンドにも詳しい。またユーザーの声も把握しているため、使用者に寄り添ったアイテムを提案している。

GANZO
KESEMSA(ケセマ)シリーズ

気仙沼港で水揚げされたヨシキリザメの皮革を使用した新シリーズ。原皮の調達から鞣し、縫製に至るまで全ての工程を日本で行う、ガンゾ製品の中でも数少ないオールジャパンメイド。財布5型を展開する。左/Lファスナー小銭入れ 2万7000円、右/コンパクト二つ折り財布 2万6000円、(以上GANZOオンラインストア)

ミニ財布の条件①

ストレスどフリーなミニマルサイズ


――これからの財布に必要な条件をお伺いしたいのですが、まず最初に挙げるなら何でしょうか?

菅野(以下敬称略) そうですね、やはりミニマルの流れは見逃せません。メディアが注目しているだけでなく店頭でも、キャッシュレス化によりコンパクトな財布が人気を集めています。しかし我々としては、ミニ財布は単にサイズが小さいだけではNG。ミニマルでスマートな使い心地であることが最も重要だと考えています。

――具体的にはどのような工夫をされているのでしょうか?

菅野 まずポケットに入れても違和感がなく、なおかつ手に馴染むサイズ感に設計しています。そして実際にお金を支払う際の使いやすさに何よりこだわっています。コンパクト二つ折り財布は、内側にタフト形状のコインポケットを採用し、薄さをキープしたままコインを収納できる構造になっています。Lファスナー小銭入れも、開口部が大きく小銭を取り出しやすい造りです。お札も折って入れられるので、メイン財布として使用されている方も多くいらっしゃいます。

(左)ガンゾでは初めて採用したコイン収納構造。いわゆる外付けのコインポケットではないため、厚みを抑えられるという。曲線のタフト形状が、デザインと実用性の両面に効いている。(右)手早く開けられるL字ファスナーを採用。ガバッと大きく開く設計のため、コインもカードも取り出しやすい。札も折りたたんで収納可能。

ミニ財布の条件②

存在感のあるキャッシュレス

――先ほどキャッシュレス化により財布がミニマルになっているとおっしゃっていましたが、そういったキャッシュレス時代にフィットしたディテールなどは採用しているのでしょうか?

菅野 多くの方が使われている交通系ICカードの収納を想定し、外装に専用のカードポケットを設けました。カードの頭が出るようにポケットを設計してあります。

――それはチャージしやすいように、でしょうか?

菅野 おっしゃる通りです。外装にレイアウトしているのも、チャージを想定していることが理由です。交通系ICカードのほかクレジットカードや免許証など、財布には大事なカードを入れることが多いため、やはり収納力と使いやすさには注力しています。

――他の財布ブランドもミニマル化やキャッシュレス対応には注力していますよね?

菅野 そうですね。とはいえ単純にサイズを小さくすると、どうしても作りやデザインは大味になりがち。だからガンゾでは、コバの仕上げやコインポケットの形状、ホックの位置や音などディテールにこだわることで、小さくても重厚感・存在感のあるミニ財布に仕上げています。財布は意外と他人から見られているアイテム。そして持っている人の気持ちを高めてくれる存在だと思うので、見た目の印象は大事にしています。そしてダメ押しはこの素材ですね。


交通系ICカードの収納を想定し、チャージしやすいよう外装にカードポケットを搭載している。

ミニ財布の条件③

サスティナブルなフカヒレ(!?)レザー


――一番聞きたかったことです。そのサイズ感や構造もさることながら、素材にはシャークレザーを採用していますよね?

菅野 ケセマシリーズの財布には、宮城県・気仙沼港で水揚げされたヨシキリザメの革を使用しています。現地の食品加工会社と長野県のタンナーが協業し、気仙沼でサメ革を鞣す施設と技術を構築しました。

――気仙沼といえばフカヒレのイメージはありますが、シャークレザーは初めて聞きました。

菅野 気仙沼はもともとサメ漁が盛んで、江戸時代末から続くサメ文化を守り、サメ資源を有効に活用し続けています。身はかまぼこに、ひれはフカヒレに食品加工されるなど、サメは捨てるところがほとんどない優秀な魚。そのなかでほとんど利用されていなかったのが皮だったんです。このサメの皮を活用するプロジェクトを、気仙沼の食品加工会社が中心となって2011年以降進めてきました。そしてようやく、鞣しは気仙沼、フィニッシュは長野によるこのシャークレザーが完成、財布として製品化できたんです。

――では、そんなシャークレザーの特徴を教えてください。

菅野 丈夫で水に強いことは想像できるかと思いますが、さらに皮脂や汗にも強い点が特徴です。財布は手に触れる回数が多いので、じつはサメ革は財布に向いているんです。植物タンニン鞣しのため、エイジングにも期待できます。


サメ革は水に強いだけでなく、皮脂にも強いため劣化が少ない。まさに財布にぴったりの革なのだ。

――サメ革はもっとザラッとしていると思いましたが、表面は意外と滑らかなんですね。

菅野 それは脱鱗(だつりん)を行っているからです。刃のついていない専用の包丁を使い、鞣しの段階で革の表面の鱗を一枚ずつ手作業で落とすことで、しっとりとした質感を実現。アニリン仕上げでヨシキリザメ特有の水シボを強調しながら、手触り良く仕上げています。

――手間暇かけて作られたサメ革は、見た目も機能性も財布に最適なんですね! でも、なぜ今まで広く使われてこなかったのですか?

菅野 天然モノのため傷などが非常に多く、じつは入ってくるサメ皮の3%くらいしか製品に使えない希少皮革なんです。だから誰もやりたがらなかった(できなかった)というのが現実だと思います。実際私たちもこうして製品化できるまでかなりの年月を要しました。

――使い込んだときの革の表情が見てみたいですね。

菅野 こちらが半年ほど使ったサンプル(下写真)です。エイジングを楽しみたい方はブラウンがおすすめで、ブラックはゴールドファスナーとの組み合わせがポイント。ケセマシリーズは革も形状も、ディテールにもこだわった使いやすい財布です。最高の出来映えを自負していますので、ぜひ店頭で札や小銭を入れるなど、その使い心地をお試しください。

エイジングにより、ヨシキリザメ特有の水シボが際立つ。使うほどにエレガントさが増す稀有なレザーといえるだろう。

KESEMA(ケセマ)
コンパクト二つ折り財布

 

極薄設計のミニマルな二つ折り財布。ホック付きでしっかり閉じるため、胸ポケットにもパンツの後ろポケットにもすっきり収まる。内側にカードポケット2つと札口1つ、背側にサービスポケット1つを搭載。また、覗き込みタイプのシンプルなコインポケットも内側に備える。2万6000円。(GANZOオンラインストア)

KESEMA(ケセマ)
Lファスナー小銭入れ

メイン室は蛇腹マチで大きく開き、小銭やカードはもちろん鍵まで収納可能。カードポケットはメイン室に3つと、外装に1つ備える。札も三つ折りにすれば収納できるため、毎日使うメイン財布としても活躍する。シリーズ共通で、内装にはイタリア産ショルダーヌメを使用。2万7000円。(GANZOオンラインストア)

問い合わせ先/
■GANZO本店(表参道)
☎03-5774-6830

■GANZO六本木店
☎03-3408-1703

■GANZO大阪店
☎06-6120-9977

■GANZOオンラインストア
https://www.ganzo.ne.jp/fs/ganzo/c/top

■GANZO公式サイト
シャークレザーについての詳しい情報はこちらからもチェックできます!!
https://www.ganzo.ne.jp/magazine/37.php

※表示価格は税抜き


写真/若林武志 文/津田昌宏

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