結局、黒Gショックが一本あれば……カジュアルにもドレスにもハマると思う
人気が過熱する’90年代中頃から、いち早くGショックをセレクトしていたユナイテッドアローズ。そして20年以上経った今、吉原さんをはじめとするGショック好きが、口を揃えて語る一本があります。
Gショックは服好きが辿り着く硬派な万能時計
Gショックといえばこの方、ディストリクトの吉原さんの言葉を聞かないわけにはいきません。
「アメリカで人気があって、逆輸入的に日本に入ってきた面白さ。今までにないタフな時計で、米軍やSWATが採用するリアルな背景が気に入りました」。
「使っていくうちにドレッシーじゃない無骨なデザイン、男っぽい実用性がますます好きになって、早くからユナイテッドアローズ内でも推していましたね。ステューシーに次ぐGショック史上2番目のコラボとなった、ユナイテッドアローズ別注『AW-500』の企画にも参加しました。一番好きなGショックは、これかもしれません」。
ミリタリーとかアメリカとか本当の男の腕時計だと思う
アンルートのダウンベスト3万2000円、ウィリアムロッキーのニット4万2000円、カラー ビーコンのデニム3万6000円。(以上、ディストリクト ユナイテッドアローズ)その他は私物。
ただもう一つ、常に手元に欠かせないモデルがあるといいます。
「5600系統ですね。いわゆるスピードモデルで、ゴツくないスクエアのブラック。Gショックはカジュアルやアウトドアアイテムとの相性のよさはいうまでもないですが、スピードモデルはとくに服を選びません。シャレでスーツに合わせたり、ドレスのハズシに使うこともできますからね」。
Gショックから少し離れた時期もあったそうですが、「5年ほど前からまたGショックに戻りました。やはりスピードモデルですね。他のスタッフでも最近は極力黒いGショックを探してることが多い。やはりどんな服にも合っちゃう、服好きの目線だよね」。
「またソリッドなブラックこそ、Gショックらしい硬派なムードが高まる。結局はGショックの魅力が集約されているモデルなんだと思います」。
『AW-500』は’07年の10年モノ特集でもご紹介
ビギン2007年9月号「10年モノ特集」にて、吉原さんが企画に参加した「AW-500UA-1E」を紹介。’96年に発売。あえてアナログベースを別注するセンスに、当時のファンはシビれた!
吉原さんが所有する伝説的Gショック
吉原さんの貴重なGショックコレクション。第1弾以上の争奪戦となった、スケルトンボディのユナイテッドアローズコラボ第2弾。そして一番左には、箱付き未使用のイルクジモデルの姿も!
ディストリクト ユナイテッドアローズ
吉原 隆さん
1996年のプレス時代、Gショックに精通していたことで、コラボ企画に参加。またベルギーのデザイナーズブランド「W&LT」、Gショックやデータバンクを扱ったポップアップストア、「W-ショック」を手掛けるなど、Gショックブームの立役者の一人となった。
カジュアルにもドレスにも結局黒Gが一本あれば……
CASIO G-SHOCK
カシオ Gショック
ケース内部に樹脂素材を、ベゼルカバーにステンレスを使用。’18年に大ヒットしたメタル顔を、軽快な着け心地でリーズナブルに楽しめる。精悍なオールブラックも狙い目だ。クォーツ。49.6×43.2mm。樹脂バンド。2万4000円。(カシオ計算機 お客様相談室)
ユナイテッドアローズ 原宿本店 スタッフ
野口大介さん
ローイング ブレザーズ フォー ユナイテッドアローズ&サンズのスウェット1万5000円。(ユナイテッドアローズ&サンズ)その他は私物。
スクエア型、文字の色使いが落ち着いているGショックを探して気に入った5500です。スピードモデルの5600よりも程よく存在感があって、男っぽく見えるのもお気に入りです。
ユナイテッドアローズ プレス
辻 典秀さん
ユナイテッドアローズ&サンズのジャケット3万8000円、同パンツ1万9000円。(以上、ユナイテッドアローズ&サンズ)その他は私物。
8年ほど前からオールブラックの5600を使っていて、これは2代目。サーフィンからジャケットスタイルまで、そのまま着けてられるシーンレスな使い勝手に惚れ込んでます。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。