パタゴニア[Patagonia] 語れるカリフォルニアブランドクイズ《解説編》
アウトドアの2大ブランドのひとつ「パタゴニア」。さてアナタは何問中何問正解できた? クイズの答えとブランドについてもう一歩解説します。
Q.パタゴニアが1977年に発表した、現在のフリースの原点ともいえるジャケットは?
A. パイルジャケット
[世界初のパイルジャケット]
パタゴニアは現在のフリースの原点ともいえる、パイルジャケットを1977年に発表した。北大西洋の漁師らが日常着にしていた化繊パイルのセーターをヒントにパイル素材を開発し、ジャケットに。このジャケットは、抜群の保温効果で当時のクライマーの間で大ヒットした。
Q. 元来地味な色が一般的だったアウトドアウェアに新風を巻き起こした、同社のマウンテンパーカの色とは?
A. 赤
[ビビットなカラーを初採用]
今ではカラフルなアウトドアウェアは当たり前だが、1980年代初頭までは、ネイビーやカーキなどの地味な色が一般的。そこでパタゴニアの女性社員のアイデアで、爽やかな赤のマウンテンパーカをリリースしたところ、大きな話題を呼んだ。そこからアウトドアウェアが街着として、世界規模で認知されるようになった。
Q. 1993年にリリースされた、同社オリジナルのリサイクル素材の原料とは?
A. ペットボトル
[リサイクルペットボトルからフリースを製作]
環境保護に取り組むパタゴニアは1993年、アウトドアウェア・メーカーでは初となる、回収ペットボトルから作られるポリエステルファイバーを自社製品に採用。軽くて保温性に優れた「PCR(Post-Consumer Recycledの略)」シンチラ・フリースのウェアは40以上の製品に使用され、何千万本のペットボトルを廃棄処分から救った。
Q. 2005年に開催された「愛・地球博」で、同社の創業者であるイヴァン・シェイナード氏が選出されたのは、どんな「100人」?
A. 地球に優しい100人
[地球に優しい100人に選出]
自社製品が環境に与える影響を分析し、常にローインパクトな製品の開発に取り組んでいるパタゴニア。1975年以来、環境保護団を支援し続けたり、売上高の1%をそのような組織へ寄付(現在も継続中)。その功績が認められ、’05年に開催された愛・地球博で創業者であるイヴァン・シェイナード氏が「地球に優しい100人」に選ばれた。
Q. シェルの耐久性、軽量性を追求するため同社が開発したテクノロジーとは?
A. 縫い目をなくす
[縫い目をなくしたテクノロジーを駆使]
急激に変わる山の天候に合わせて開発されたシェルだが、縫製部分が磨耗しやすく畳んでもかさばる欠点がある。それを解消すべく、従来の縫い目部分に変わる接合技術として、接着剤や超音波を駆使したコンポジット・シーム・システムを考案。この技術により、コンパクトに持ち運べるうえに、縫い目部分から水が染み込まなくなり、耐久性の向上、美しい仕上がりなどの利点が生み出された。
Q. 環境保全を理念のひとつとする同社が、1996年に取り入れた生地にまつわる方策とは?
A. オーガニックコットンの導入
[オーガニックコットンへ変更]
全耕地面積に占める綿の割合が3%に対し、殺虫剤が使われる量は全体の35%。それらの薬品が土や水、空気を汚染し、多大な害を及ぼしている。そこでパタゴニアは1996年、自社で扱うすべての綿製品を、オーガニックコットン製にした。
Q. 変わりやすい山の天候に合わせてウェアの快適さを調整するため、数種類の衣類を容易に組み合わせられるよう、同社が考案したシステムとは?
A. レギュレーター・システム
[寒暖や水、風邪に対応する新システム]
山で過ごすうちの約80%は天候がよく、残りの約20%は悪天候と、そんなシーンに合わせて完全防水仕様のジャケットをセレクトするのはおかしい。そんな発想から生まれたのが、レギュレーター・システムだ。天候に合わせてソフトシェル、ベースレイヤー、インサレーションの3つを容易に着脱できるメリットを持つ。これらの特性を組み合わせることで、どんな天候下でも快適に過ごせる。
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