[7位]今月のいいモノランキング
ジャケパンスタイルで冬の高尾山登っちゃう?
アバハウス リーセンシィ オブ マインの3Dダウンシリーズ
あのお馴染み防寒素材が奇跡の進化を遂げています。でも残念ながら目に見えません。ある意味原型が失われていますから。だってこれ、れっきとした
種明かしをすると、用いたのは3Dプリンターのテクノロジーです。生地の中にダウンを入れちゃってるんですが、発熱生地の表地&裏地や純度95%のホワイトグースダウン、それから防風層をミルフィーユのように重ね、そのサンドイッチの内部が約0.5mmのダウンになっている、と。
羽毛組織がデッドエアと呼ばれる空気溜まりを保持するので、同じ厚みのウール100%のファブリックより2倍くらいの保温性がある、と。
防風や吸湿発熱もプラスされ、かつてない保温力を誇る生地が“発明”された、というわけ。う〜ん、もう登山だってできちゃう?
それにしても3Dプリンターにこんな活用法があったとは、素材にウルサイを自認するビギンも完全脱帽です!
これは裏地ですが、さてどこにダウンがある!?
すみません、ダウンは見えません。防水透湿素材のようなマルチレイヤーの生地で、中間層に特殊なダウンシートをサンドしているとか。
もちろん表側だって変哲のないチェック柄
今季トレンドである茶系チェックのウォーム柄。くどいようだけどダウンは中面にラミネートされているため、まず絶対にダウン入りだとはバレない。軽いし。でも確実に暖かい!
コート不要のSET DOWN!?
世界初の特殊な3Dプリンター技術を用いて、一枚の生地の中にシート状のダウンを挟み込んだ「ダウンファブリック」を採用。透湿・吸湿発熱・ストレッチ性を併せ持っている。表地はポリエステル66%の化繊。中間層はダウン95%! ジャケット4万2000円。パンツ2万1000円。
(問)アバハウス 原宿
☎ 03-5466-5700
https://abahouse.co.jp/
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年12月号の記事を再構成]写真/工藤 恒(アルフォース) 文/礒村真介