特集・連載
フォスター&サン伝説の木型職人による最後のお値打ち伝説靴
分かっている人ほど欲しくなる秋冬モノカタログ 編集部が徹底取材で発掘&ビビッときたNEXTブレイク絶対保証の秋冬モノをピック。見るほど気になっちゃう、知れば知るほど好きになっちゃう♡玄人好みなクロージングをど~ぞ♪ この記事は特集・連載「分かっている人ほど欲しくなる秋冬モノカタログ」#07です。
レディメイドにも根付くビスポークディテール
英国最古のビスポークシューズブランドとして知られ、フレッド・アステアら希代の洒落者を顧客とした名店「フォスター&サン」の既製靴が、今年5月に日本へ上陸! 突然の大物降臨に、今、日本の靴好きが色めき立っています。
その靴の魅力は、写真からも一目瞭然。チゼルぎみに落ちるセミスクエアトウは、まさにビスポークのそれを思わせる流麗さ。運針の細かさも圧巻!と、その靴には英国らしい質実剛健と芸術的なまでの美しさが、見事に同居しているのです。
なお、プライスは黒スト(黒のストレートチップ)で13万円台。本格靴の価格が軒並み高騰している今、最高峰の英国靴であることを考えれば、間違いなく“お値打ち”でしょう!
ベースは伝説の木型職人テリー・ムーアのラスト
木型のベースは、長年にわたりフォスター&サンの名声を支えてきた伝説の職人、テリー・ムーア氏のそれだ。やや丸みを帯びた流麗なスクエアトウに、美意識が滲む。
ギュ~ッと絞り込まれた土踏まず
チゼルぎみに落ちるトウライン
やや丸みを帯びたスクエアトウは、横から見ると先端が斜めに落ちている。どの角度からも美しい立体的な木型は、ビスポーク譲りだ。
Foster & Son[フォスター&サン]
レディメイドシューズ
1840年創業のビスポーク老舗の既製靴ラインは、ノーサンプトンにある自社工場で生産される。その高い技術は運針のピッチにも表れ、最高峰と賞される某英国靴ブランドよりさらに細かい。グッドイヤーウェルト製法。ストレートチップ、セミブローグ(下写真)各13万5000円、ローファー(下写真)14万円。(以上、双日ジーエムシー)
(左)セミブローグ(右)ローファー
Foster & Son(フォスター&サン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。