一枚革“丸胴”仕立てはロングウォレットの究極だ!
レザーの質感を生かす削ぎ落としの美学
日本の革小物がどれも素晴らしいのは今さら説明不要ですが……、なかでもやはりモトラトリーは特別です。技術が凄いのはもちろんのこと、何より革の魅力を引き出すセンスのよさが段違い!
例えば、こちらの定番ロングウォレット「エッレ」のキモはボディのサイドに縫い目がないL字型のデザイン。贅沢な一枚革仕立ての薄マチで内部のボリュームを極力削ぎ落とすことで一般的なロングウォレットとは一線を画す、すっきりとしたルックスに。
フィレンツェで彫金と革小物作りを学んだ本池大介さん
底部を縫い合わせてからひっくり返すという細かな技から生まれるナチュラルな立体感は、レザー界の“丸胴”ともいえる美しい仕上がりです。
さらに、サイドに縫い目がなく、底部もステッチが外に出ないため耐久性も申し分なし。本作で使用している米国ホーウィン社のクロムエクセルレザーの味わい深い経年変化も長〜く堪能できますよ。
MOTORATORY[モトラトリー:東京]
アメリカン クロムエクセル L字ジップロングウォレット
男っぽい粗野な質感としなやかさを併せ持つ米国産クロムエクセルレザーを使用した、定番のL字ジップ型。底に芯をとることで型崩れしにくいデザインに。札室2、コインポケット1、カード室3を装備と収納性も◎。W18×H10×D1.7cm。各2万3000円。(モトスタイルストア)
こんなに薄マチなのにカード収納もばっちり!
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。