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オールデンの東西対決

スタイルのValueを担う足元の価値観、シューズに注目。そこで服好きから断然の支持を誇る、オールデンのベストセラーを関東と関西で調査してみると……。東西で“オンオフ”の考え方が、カギとなっているようです。

スマートに見せるか、アメリカ顔を貫くか!?

東西南北問わず、熱烈な支持をもつオールデン。やはり関東、関西ともにコードバンモデルは入荷→即完売の人気ぶりです。

ただコードバンの希少化が進み、在庫の枯渇が常態化。つまりベストセラーはともにカーフモデルになります。ただ、おかげで東西の違いがくっきりと見えてくるのです!

結果は、関東は昨年本格上陸したグラントラストのプレーントウ。関西はミリタリーラストのプレーントウ。こりゃおもしろい! 

というのも、ともに外羽根のプレーントウでいてキャラがだいぶ違うから。東のグラントラストはオールデンのなかでもっとも中庸で、一番ドレッシーでもある木型。対して西のミリタリーラストは、大戦中に開発された軍靴用。

シンプルながら愛嬌のある丸顔でお馴染みです。さらにスタッフに聞けば、丸の内店は「スラックスで試着して購入を考える」。対して大阪店は「デニムとの相性を気にするお客さんが多い」、のだそう。

つまり東西ともオンオフの履き回しを意識しつつ、関東はドレッシーな合わせ、関西はカジュアルの足元を念頭にした結果が、人気のラストに表れてるのかも。

カジュアルなイメージがあるオールデンをドレッシーに履きこなそうとする関東。高級靴といえストレートにカジュアル優先の関西。

同じ粋でも、“いき”と“すい”の違いみたいなものかもしれませんね!

関東はドレスラストの「グランド派」

ALDEN M8405

ALDEN
オールデンのM8405

グラントラストはオールデンではレアな内羽根に続き、プレーントウやウイングチップ、ブーツなどもデリバリーされている。なかでもトップセラーは、汎用性の高い黒のダービーだとか。9万6000円。(ラコタハウス丸の内店)

M8405 米国ではメジャーかの重鎮デザイナーも重用
米国ではメジャー。かの重鎮デザイナーも重用

オールデンの数あるラストのなかでも、幅、ボリューム感ともに真ん中に位置する。クセがないフォルムで、ドレスに合わせやすい。
 

ダンディなシボ革モデルも人気!

丸の内店 店長 福島智己さん

ラコタハウス丸の内店 店長 福島智己さん

“丸の内オールデン”でブレイクしたグラントラストがトップセールスとなっています。スマートなラストでスーツにも合わせやすく、外羽根はオフにも使いやすいと好評です!

関西はカジュアルラストの「ミリタリー派」

ALDEN 53711

ALDEN
オールデンの53711

米軍将校らにドレスユニフォーム用として支給された、サービスシューズをもとに誕生。それゆえさまざまな足に対応するコンフォート感、カジュアルながら正装にも対応する品格が特徴だ。9万4000円。(ラコタハウス大阪店)

軍靴用として開発された379Xラスト
軍靴用として開発された379Xラスト

適度に余裕をもたせたトウが特徴だが、程よいアーチシェイプに低めの甲まわり、小さめのヒールカップにで、上品な印象もある。
 

カジュアルかつ品よく履けます!

大阪店 店長 高橋 渉さん

ラコタハウス大阪店 店長 高橋 渉さん

関東との一番の違いは、デニムやチノとの相性をみるお客様が多いこと。ただミリタリーラストのプレーントウは品のよさもあり、ビジネスでも履けるのが人気のようです。

 
※表示価格は税抜き


[ビギン2019年7月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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