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今や日本は世界屈指のジーンズ産地。でも、その中身ってどういうことなんでしょ? そこで日本のデニム達人、リゾルト デザイナーの林 芳亨さんにインタビュー。きっとメイドインジャパンのジーンズが欲しくなるはずです。
 

誰が穿いても“カッコイイ”ジーンズだけを考えてきました

リゾルト デザイナーの林 芳亨さん

リゾルト デザイナー
林 芳亨さん

’90年代から日本のデニムシーンを牽引。取扱い店にて、林さん自らサイズ選びをアドバイスしてくれる、フィッティングデーも大好評。

老若男女問わず最良のシルエットで穿ける

’70年代の学生時代、憧れの501に初めて脚を通した林さん。「当時は日本のジーンズショップに、新品の501ビッグEや66モデルが普通に置いてあった。僕はリアルタイムで66で育ったので、やっぱり66が好きなんです」。

かつて伝説のジャパンデニムブランドを率いた林さんは66にこだわる理由をこう話します。「僕はアイビーやフレンチにも傾倒してテーパードが利いたシルエット、キレイなサックスブルーの色落ちが好き。66を追求した理由ですね」。

1973~’80年頃に生産された501を指す66。ワークウェアからファッションとなるなか、ヴィンテージの501で一番スマートといわれています。「現代のジーンズはやはり見た目がいい、着こなしやすい方がいいでしょ? ヴィンテージを解体して糸の染めから縫製も研究していますが、リゾルトのジーンズとは、シルエットなんです」。

リゾルト 710品番 デニムヒップ部分
欧米人ほどヒップアップしていない日本人体型に合わせ、腰回りをすっきりさせてスマートな印象に。

米国のお店には、ジーンズはウエストとレングスのサイズが豊富にあり、裾上げせず穿いていた。またお尻が平たい日本人が、そのまま501を穿いても米国人みたいにカッコよくならない。これに着目していた林さんは、何度もパターンを修正し、日本人に合うシルエットを完成。

脚を長くキレイに見せる効果も

リゾルト デザイナーの林 芳亨さん写真

そしてどんな体型でもキレイに穿けるよう、各ウエストに最大8種のレングスを用意!「テーパードしてるから、裾上げすると本来のシルエットが楽しめなくなるからね。リゾルト定番の710はウエスト26~40、レングスは28~36インチまであり、87種のサイズを用意しています」。

つまり710品番だけで、87ものパターンがあるってこと! こんなジーンズ、おそらく世界に2つとありません。「今ジーンズは老若男女関係なく穿くもの。リゾルトはデニムブランドだし、これくらいやらんとね!」。

RESOLUTE リゾルト 710 2種 商品写真

RESOLUTE
リゾルト「710」

2本ともウエスト32インチだが、異なるレングスを用意。ただ裾幅は同じで、各サイズのパターンが異なる徹底ぶり。体型ごとに本来のキレイなシルエットで穿ける。ウエスト26~34インチ2万2000円、36、38、40インチ2万3000円(エスビープラニング)

3年ほど穿くとこんな色落ち

3年穿いて色落ちしたジーンズ写真

 
※表示価格は税抜き


[ビギン2019年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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