料理が映える♡とファン多数の“湯町イエロー”
卵の黄身やマスタードを連想させるこのツヤッとした黄色。県内で採取された原石から作られる“黄釉”ならではの色合いですが、とにかく「盛り付けた料理がどれも美味しそうに見える!」と大好評。
しかも、デザインがまた洒落ているんです。なんせ湯町窯を代表するのが、イギリス伝統の装飾技法“スリップウェア”(※)なんですから。
昭和初期にこの地を訪れたバーナード・リーチをはじめとする民藝運動の指導者たちから、窯主が直接手ほどきを受けたのが始まりとか。
リーチの助言から生まれたエッグ・ベーカーなんて、50年前の器なのに今見てもなんともカワイイんです♡
クリーム状の化粧土(スリップ)を筆やスポイトを用いて装飾した技法のこと。一見すると和の風情感じる装飾だが、じつはイギリスから日本へ渡った技法だ。
50年続くロングセラー「エッグ・ベーカー」
3.5寸花切立皿&7.5寸楕円皿
厚手のぼってりとした生地にマスタードのような艶やかな黄色。このモダンで親しみやすいデザインが魅力。3.5寸花切立皿、φ約10cm。1800円。7.5寸楕円皿、約22×15cm。3600円(以上、ビームス ジャパン)
地元で採れる原石を使った“黄釉”でイエローに
巨匠バーナード・リーチからイギリス伝統の技を学んだ
バーナード・リーチ
柳 宗悦、濱田庄司らとともに民藝運動を指導した英国人陶芸家。昭和初期に湯町窯を訪問。その際、窯主である福間親子にイギリスの伝統装飾であるスリップウェアを教えている。
湯町窯[ゆまちがま](島根県松江市)
開窯は1922年ながら、江戸時代よりこの地に続く布不名焼の流れを汲む。県内産の石を原料にした黄釉による黄土色が他と一線を画す。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。