“出西ブルー”は今どき焼き物の必修単語である
青といっても単なる青ではなく、吸い込まれそうになるような深みのある青。いつしか自然発生的に“出西ブルー”と呼ばれるようになった出西窯を象徴する色合いです。
じつは元々、美しい黒が代表色でしたが、平成元年に青の器が大きな賞を受賞してからブルーが一躍シンボルに! 今どきの焼き物に熱中する洒落者はこぞって注目&寵愛、この「出西ブルー」という言葉は絶対に覚えておくべき“合言葉”となっている状況です。
ちなみに、登り窯や電気窯でも製作されている出西ブルーの器ですが、一番発色がよい青が出やすいとされるのは灯油窯。別格の美しさなんです♡
6寸皿&5寸ボウル
外縁部には鉄、内側には藍色の釉薬を用いて焼き上げることで美しい対比が生まれる。煮物など茶色系の料理と相性も抜群だ。左/6寸皿、φ約18cm。2600円。右/5寸ボウル、φ約15cm。2500円(以上、ビームス ジャパン)
この色合いが一番出せるのは“灯油窯”
でもじつは、元々の代表色は「黒」!!
出西窯[しゅっさいがま](島根県出雲市)
1947年、地元に暮らす5人の青年によって開窯。当時盛んだった民藝運動の影響が今も色濃く残る。深みのある青=出西ブルーが人気。
○○焼とは焼き物の産地のこと。○○窯とは産地の中の特定の窯元のこと。個人名の入った、より作品性の強いものは「作家もの」と呼ばれる。