特集・連載
定番好きに贈るワンランク上のロシア革命。高級メゾンも採用する“幻の革”とは?
常識を変える<新>一生モノ 一生モノを「考えられた良質素材」「時代を超えて通用する恒久デザイン」「手が届く適正価格」という3つの新基準で選ぶと、思いも寄らぬ魅力を備えたアイテムが見えてきます。というわけで、常識を変える<新>一生モノにフォーカス!! この記事は特集・連載「常識を変える<新>一生モノ」#03です。
現代に甦った名革、ロシアンカーフ
WHC(ホワイトハウスコックス)といえば、ブライドルレザーでお馴染み。ですがこちらに使われているのは“幻の革”と言われるロシアンカーフを復刻した、革好き垂涎の素材なんです。
そもそもロシアンカーフとは、18世紀の帝政ロシアが西欧諸国に輸出していた高級革。ロシア革命で一度レシピが消失するも、1970年代にロシアの沈没船から奇跡的に発見され、その希少さから限られた高級メゾンのみが使用をしていました。
そんな革を、英国の名門タンナーJ.&F.J.ベイカー社が風合いも香りも忠実に再現。独特なバーチオイルの香りや菱目模様のシボが風格たっぷりです。
じつは近年、英国産のロシアンカーフは誰もが知るド級メゾンでも採用されているほど注目の的。そんなラグジュアリー感たっぷりなロシアンカーフモデルのWHCこそ、長い時間をかけて育てるに相応しい逸品と考えるわけです。
コインケース付き2つ折り財布
WHITEHOUSE COX BAKER’S RUSSIAN CALF
ホワイトハウスコックスのベイカーズ・ロシアンカーフシリーズ
WHCの定番モデルに、ロシアンカーフを復刻した「ベイカーズ・ロシアンカーフ」を採用。耐久・耐湿性に優れるのに加え、バーチオイルの香りには防虫効果もあると言われる。上写真:2つ折り財布5万5000円 下写真:3つ折り財布6万8000円。(以上、グリフィンインターナショナル)
3つ折り財布
表情豊かな菱目模様が味わいたっぷり
J.&F.J.ベイカー社は、WHCも認める英国の名門タンナー。同社渾身の革だけあり、伝統的なレシピで生まれる風合いや、シボの表情に至るまでその再現度は目を見張るほど。
伝統的な製法を守る英国の老舗タンナーで作られる
ロシアの白樺をイメージ
ベジタンレザーに白樺オイルを染み込ませてフィニッシングされ、菱目模様のシボが堂々たる表情を演出。この革ならではの渋みのあるエイジングが楽しめる。
[ビギン2019年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。