「お! ツウだね~」とスウェットマニアも唸る!? ヴィンテージ仕様が今、逆に効果大!!

スウェットの本家が見せる本気仕様に視線集中

本家が見せる本気仕様に視線集中

いや~、ここ最近のスウェット熱は本当に凄い! いまや“アメカジ”の枠組みを超えて、あらゆるジャンルを侵食中。幅広いブランドがラインナップに加えてることもあって、どのショップに行っても目にしないことはありません。

が、だからこそ物好きは要注意。猫も杓子もスウェット状態の今だからこそ、もっとも目利き力が試されるアイテムになってるんです。

ってことで頼るべきなのが、スウェット作りに長けた名門がヴィンテージのディテールを盛り込んで作った、本気仕様のアイテムたち。

V字ガゼットも後付けパーカも着込んだ風合いを再現するウォッシュ加工も、すでにいろんなブランドが取り入れてますが、老舗が採用したそれは、やっぱり本物の風格が特濃!

長年培ってきたノウハウをもとに、微に入り細に入りこだわったからこそ醸し出す、リアルなヴィンテージ感はツウ受け必至。服好きをすれ違いざまに“わかってるねぇ”と唸らせたいなら、老舗の本気しかありませんよ。

 

ビームス プラス別注
AG スポルディング&ブロスのトレーニング スウェットシャツ

1876年に創業した米国の老舗スポーツ用品メーカー。スウェットの名門として知る人ぞ知る存在で、今作はヴィンテージの代名詞とも言えるディテールを盛り込み、吊り編み生地を用いることでフワトロな着心地も実現している。1万9000円。(ビームス プラス 原宿)

 

「V字カッティング」って?

名前通り、V字にカットされた袖リブのこと。フィッティングと保温性の向上を図って同ブランドが生み出した、ヴィンテージスウェットのなかでもとくに通好みな意匠のひとつ。

 

「V字ガゼット」って?

主に1930年代~1950年代のスウェットに見られる、衿ぐりにはめ込まれたV字状のリブパーツのこと。補強や着脱時の負荷軽減、汗止め等、さまざまな機能を高めるヴィンテージ意匠だ。

 


AG スポルディング&ブロスのロゴ

 

これが1920年代のスウェット

一説によると1920年代に誕生したというスウェット。黎明期のヴィンテージスウェットは高値で取引されているが、とくに人気なのが同社が手がけた製品。1920年代ヴィンテージともなると、30万円超の値段がつくことも!

 

ボクシンググローブポケットのパーカもあり

ジャーナル スタンダード別注
サイドラインのパーカ

ボクシンググローブのように見えることから名付けられた、丸みを帯びたポケットがユニーク。V字の長リブもバッチリ踏襲している。2万9000円。(ジャーナル スタンダード 表参道)

 


ペニーズ’60sのクルースウェット

ペニーズとは、1902年に創業したアメリカの大手百貨店、JCペニーが展開していたストアブランド。

今作は同ブランドが’60年代に手掛けていたスウェットのシルエットをゆったりめに変更。長年着込んで洗濯を繰り返したような色褪せ感がいい。8200円。(セルストア)

 

オゾン加工を施して10年着古した感を再現

オゾン加工って?

生地を傷めず、ごくナチュラルに色をフェードさせられる分、長い間愛用することを可能にした先端加工。難易度が高く、日本製スウェットのなかでは、わずか3%未満しか、オゾン加工が施されたものはない。
 


ペニーズのロゴ

 

GLR(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング)別注
チャンピオンの後付けフーディ

1940~1960年代のヴィンテージディテールを踏襲した、チャンピオンのロチェスターシリーズ。

こちらはその後付けパーカをベースに、旬のリラックスシルエットにアップデートした別注品。1万500円。(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店)

 

クルーネックにフードを後付け

 

ランタグって?

ランナーのイラストが配されたタグのこと。主に1940~1960年代のチャンピオン製品に使われていたタグで、服好きの間ではヴィンテージの代名詞として、垂涎の的になっている。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。