失踪中のXが帰ってきた! 謎のスウォッチ“X”って誰?なに?

誰だっけ? と記憶を辿るのも、無理はありません。なんせ本作の誕生は1987年。ビギンとほぼ同世代、ブランドの黎明期モデルの復刻版なんですから! 謎のXの真相はいかに……!?(笑)

 

SWATCH/スウォッチ
XX-RATED BLACK

失踪中の謎のXが帰ってきた! スウォッチに描かれた“X”って、誰? なに?

特徴は何といっても文字盤に描かれた巨大な“X”ですが、なぜ“X”なのか正確にはわからず、文字通り謎……

ただ、素直にプロダクトとして向き合うと、曲線美にあふれるケース形状だったり、極小のデイト窓だったり、デザインの随所にスウォッチらしいアート性が見え隠れ。今なおモダンに映るのは、その冴えっぷりを証明するものといえましょう。

ちなみに1983年に誕生したスウォッチですが、我らのノスタルジーの中にある“らしいカラフル”モデルが登場するのは、誕生から3~4年経ってのこと。それまでは、基本モノトーンベースだったそう。

おそらく、この謎のXがちょうどその端境期くらいのモデルと予想されます。ってことは、もしやモノトーン期の最後の傑作? =重要人物! と捉え、ご紹介した次第です。

 

スウォッチのXX-RATED BLACK

ダイナミックな“X”プリントに目を奪われる、黎明期を象徴するモデルを復刻! オリジナルは黒だが、今回は赤と紫もあり。クォーツ。径41mm。プラケース。シリコンストラップ。3気圧防水。8500円。(スウォッチ コール)

 

SWATCH/スウォッチ

クォーツ時計の普及でスイスの時計産業が危機にさらされていた、1983年に誕生。優れたデザイン性やコスパという、新しい価値の創造で大躍進した時計界のパイオニアだ。ビギンが取材するファッション関係者にもコアファン多し。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。