パラブーツの激レアさんを連れてきたらかなりイイじゃん

登山靴同様のノルヴェイジャン製法で作られる、超堅牢な高級靴のパイオニアといえば、フランス発パラブーツ。なかでも重厚感満点&ブサかわフォルムのUチップ「シャンボード」は定番中の定番ですが、じつは一段軽やかなシャンボードもある、ってご存じ?

 

PARABOOT/パラブーツのグッドイヤー シャンボード
ノルヴェイジャンじゃないのもイイじゃん

いつものノルヴェイジャンじゃないパラブーツもイイじゃん

写真左側の一足をご覧あれ。じつはこちら、本格ドレスシューズでお馴染みのグッドイヤーウェルト製法で作られたもの! L字のウェルトを縦に横に縫うノルヴェイジャン製法(写真右)に比べると、ステッチも目立たたず、随分すっきりした印象です。

しかもよくよく見れば、緑色のブランドタグも省略されている! いわば、狙いすましてキレイめ方向に振ったのが“グッドイヤー版”シャンボードなんですね。というわけで、オフはもちろんオンにも履きたいってアナタには、断然こちらがGOOD!!
 
余談ですが、生産数の割合が通常版の9に対して1と激レアってのも、密かに靴好きハートをくすぐるんです♡
 

ステッチが目立たない、グッドイヤーウェルト製法

ウェルトの横からもすくい縫いをかける、登山靴由来のノルヴェイジャン製法に対して、グッドイヤー製法はそれが省かれているため、見た目スッキリ。ドレスの装いには、グッドイヤーウェルト製法の靴が合う。

 

パラブーツのGOODYEAR CHAMBORD

ツウからは“ドレスシャンボード”なんて呼ばれる、定番Uチップのグッドイヤーウェルト版。素材にはお馴染み、オイルを含んだ雨に強い“リスレザー”を使用。一方で“アクテムソール”という一段薄いラバーソールを使用するなど、ちょっとした違いがドレス顔を後押し。左/グッドイヤー版7万円 右/通常版6万5000円。(以上、パラブーツ青山店)

 

PARABOOT/パラブーツ

1908年、フランス中東部イゾーにてオーダー靴店としてスタート。1927年にラテックスをブラジルのパラ港から輸入し、ラバーソール靴の生産を始めたことがブランド名の由来となった。

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。