特集・連載
今季ブレーク必至!! 今どきパンツには“ミカエル”がベスト!
パラブーツを極める! 高級紳士靴なのに本格登山靴みたいに頑丈で、昔から変わらないのに今履いても抜群にオシャレ。世界に“名靴”は数あれど、そんな靴って他にある? ここでは、フランスの国民靴=パラブーツの歴史をオサライ。パラブー通になって、大人の一歩を踏み出しましょう! この記事は特集・連載「パラブーツを極める!」#04です。
1983年、一夜にしてミカエルがお洒落靴に
’80年代、倒産危機のパラブーツを救ったのがミカエルだったって知ってた?
1983年、長らく実用靴として作られてきたこのモデルに、イタリアの大手アパレル商社が目をつけ国内でヒット。後にメゾンブランドH社が“ミカエルフォック”を別注・開発したことで世界的な注目を集め、パラブーツがファッションとして蘇ったのです。
当時はパンツの流行が細身からワイドに移行する過渡期。足元は従来のシャープなシューズより、ミカエルのほうがグッドバランスだったってワケ。
……ってことは、太パン化が加速する2018年と時代状況が完全に一致。ミカエルが来る!のは時代の必然なのです。事実、海外のお洒落さんはもうミカエルに履き替えてるんだとか。35年違いのパラレルワールド到来! 2018年の足元はミカエルで間違いナシでしょ?
メゾンブランドH社が別注をかけたことにより、
ミカエルが世界的ヒット!
’80年代、某H社が別注し、話題になったミカエルフォック。
厚手の革のアッパーにアザラシの毛皮を配し、サイドには飾りステッチが。
ぽてっとしたフォルムが、今どきパンツにベストバランス!
太パンくるぶし丈からの丸っこいトウが何ともチャーミング♡
MICHAELWHISKY SUEDE/ミカエルウイスキースエード
“ウイスキー”と名付けられた金茶色のスエードを採用した今季登場のニューカラー。明るい色合いと毛足の短いスエードが無骨なミカエルを上品に演出。6万5000円(パラブーツ青山店)
ボリューミィなミカエルが
安定感ある着こなしに貢献
ウィリアム ロッキー フォー ユナイテッドアローズのニット4万2000円、サルヴァトーレピッコロフォー ユナイテッドアローズのシャツ2万4000円( 以上、ユナイテッドアローズ 原宿本店) ディストリクトのパンツ1万7000円(ディストリクト ユナイテッドアローズ)ビームス プラスの帽子6000円、フェリージの鞄4 万9000円( 以上、ビームス ハウス 丸の内)
このスタイルがピッティでも主流です
スタイリスト
武内雅英さん
今年のピッティ(メンズの国際展示会の略称)では、ズドンとワイドなシルエットのパンツが大人気。その足元にはミカエルをはじめとするボリューミィなモカシン靴を合わせている洒落者が多くいました。パンツをくるぶし丈に設定すると、すっきりした下半身に!
ミカエルの原型は1937年登場の「モジーン」だった!
本来のチロリアンに近い無骨ディテールが満載!
1937年に誕生した現行最古のモデル「モジーン」がミカエルの原型。台形ギザのウェルト、ヒールカップ部分に走る3本のステッチライン、ピッチの広い手縫いモカステッチが特徴で、より山岳民族の靴であるチロリアンシューズ本来の姿に近い雰囲気。この靴を洗練化したモデルがミカエルなのだ。6万8000円(パラブーツ青山店)
ブレーク必至の今季、
個性派ミカエルが続々!
多彩なバリエもミカエルの魅力。特に今季は、ファータイプをはじめとした個性派モデルが目白押しなんです!
MICHAELVISON/ミカエルヴィゾン
高級感のある毛足の長いミンクファーをアッパーにセット 8万4000円(パラブーツ青山店)
(上)MICHAELBBR/ミカエル
光沢のあるレザーを採用し、タグをフランス国旗のトリコロールにアレンジした上品なモデル。6 万5000円(パラブーツ青山店)
(下)BBRMICHAELVACHE/ミカエルヴァシェ
ポニーのファーを全体にあしらった一足。インパクト大! 6万7000円(パラブーツ青山店)
(上)MICHAELARMY SUEDE/ミカエルアーミースエード
シックなブラックのアッパーに毛足の短いポニーのファーが映える。6万7000円(パラブーツ青山店)
(下)MICHAELPONY/ミカエルポニー
ミリタリーテイスト漂う、右のメインモデルの色違い。6万5000円(パラブーツ青山店)
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。