今日から始める美味しい暮らし[ベジカジライフ]

頭に巻くからズレない! 農作業にももってこいな「OMBRAZ」の“つるなし”サングラス

「ビジカジ」に始まり、あらゆる分野でカジュアル化が加速する昨今。次のジャンルは? と問われれば、それはズバリ、ガーデニングである! ベジタブル×カジュアル、名付けて「ベジカジ」。週末農家・坂下史郎さんが徒然なるままに書き連ねる、ちょっぴり土臭くて小粋なファッション放談。

OMBRAZ sunglasses

週末農家・坂下史郎のベジカジライフ
オンブラズのアームレスサングラス「ヴィアーレ」

皆さんは『フィールド・オブ・ドリームス』という、1989年にケビン・コスナー主演で公開された映画をご存知だろうか? 広大なトウモロコシ畑を持つ主人公が「それを作れば、彼がやってくる……」という謎の声を聞き、畑にできた幻の野球場を実現し、謎の声の主が明らかになる。

本作をまだ見ていない方のためにネタバレはこれくらいにしておくが、自分はトウモロコシを見るとこの映画を思い出す。

アメリカにはどこまでも続くトウモロコシ畑(Corn field)の景色があるが(日本だと牧場などが多い北海道あたりでも見ることができる)、トウモロコシは育つと人の背丈くらいまで伸びるので、一度畑の中に入ってしまうと迷子になってしまいそうだ。

そんなイメージには程遠いが、うちの畑にも、5本ほど植えたトウモロコシが実をつけた。本来なら1株あたり2~3個の雌花が咲き、それが実になるわけだが、立派な実を作るために、一番上以外は落としてしまう。そのため最終的に収穫できたのは1株あたり1個、しめて5本というわけだ。

そんなトウモロコシを収穫するのは、決まって夏の日差しが眩しくなる時期。草がグングンと伸び始めて刈り払い機も出番を迎え、草刈りもしつつ収穫をする。

2023年、ハイキングやサイクリング用に購入したこの「OMBRAZ(オンブラズ)」のサングラスは、農作業にももってこいだ。一番の特徴はいわゆる“つる”がなく、ぐるりとコードを頭に回して固定する構造。最初はズレるんじゃないかと少し不安だったが、いざ使ってみると多少頭を振り回しても外れないフィット感がある。

しかも普通のサングラスに比べてパーツが複雑でなく、作りも堅牢なため、少々乱暴に扱っても壊れにくいのだ。(公式HPを見てみると、かなり乱暴な扱いをしても壊れない映像がちょっとファニーな雰囲気でアップされている)

そしてもう一つ便利なのが外した時。通常は首ぐりやポケットに畳んで掛けたりして、気づいたら落としてしまっているようなことがあるが、こいつはコードを緩めれば、そのまま首にかけておくことができる。

スタイリッシュだけど、気兼ねなく、少々乱暴に扱っても壊れない、むしろそんな使い方をする方がかっこいい。自分の服作りも、こんな商品が作れるようになりたいとこのサングラスをかけるときにはいつも思っている。

「それを作れば、彼がやってくる……」。いつか、過去の偉人たちから自分の作った服や野菜を褒めてもらえるような幻を見てみたい。(さらにネタバレ失礼)

オンブラズのアームレスサングラス「ヴィアーレ」

“つる”ではなく、コードで顔に固定するサングラス。フィット感はアジャスターで簡単に調節できるので装着時の圧迫感もなく、格段にズレにくい。アクティビティにおいては、普通のつる式のサングラスよりも優れているように思う。2万8600円(オンブラズジャパン)

OMBRAZ sunglasses

①こんな感じで首に掛けられる。土いじりは屈んでの作業が多いのだが、これなら落とす心配が全くない。

OMBRAZ sunglasses

②後ろのアジャスターをスライドして調整するだけで簡単に着脱できる。

OMBRAZ sunglasses

③豆知識だが、とうもろこしの“ひげ”は、中の実1個1個から外に伸びている。つまり、ひげの数=粒の数ということ。

今月のひと皿
トウモロコシのバター醤油炒め

トウモロコシのバター醤油炒め

まず、レンジでチンしたトウモロコシを適当なサイズに切る。バターを引いたフライパンで実の部分に軽く焦げ目がつくくらい焼いたら、料理酒と醤油を加えて、軽く炒めて出来上がり。一人で飲むときによく作る、超簡単でお酒のアテにぴったりのレシピだ。

トウモロコシ(ZEN MAYS SUBSP.MAYS)
●イネ科トウモロコシ属 ●全長:2m ●生態:一年草 ●原産地:メキシコなど中南米(※諸説あり)
トウモロコシ

[一口メモ]トウモロコシのデンプンは「高分子吸収体(ポリマー)」として、紙おむつなどにも活用されている。

坂下史郎

坂下史郎

さかしたしろう/1970年生まれ。セレクトショップや著名ブランドのMD職を経て独立。2015年から都内と山梨・塩山での二拠点生活を始め、以来毎週末の山暮らしがルーティンに。一方でデザイナーとしての顔も持ち、自身が手掛けるブランドである「221VILLAGE(221ヴィレッジ)」と「迷迭香(マンネンロウ)」には、その趣向を反映させた街⇄山で活躍する機能服が揃う。

連載[週末農家・坂下史郎のベジカジライフ]
公式アカウントでも発信中!

https://www.instagram.com/vegicasual_begin/

※表示価格は税込み


[ビギン2024年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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