じつは1st〜3rdモデルまである「ヘルメットバッグ」の歴史

ミリタリーバッグは、やっぱり男の大定番。でも改めて「出自は?」と聞かれると、よく知らなかったりするでしょ?ってことで、マル秘ストリーをくまなく紐解きつつ、街使い用にアク抜きされた今使えるアイテムを紹介。今回のテーマは「ヘルメットバッグ」です。これを読めば、またグンと欲しくなりますよ!

 

ヘルメットバッグの変遷

バイカー由来と思いきや、じつは出自はミリタリー。朝鮮戦争の際、不使用時のヘルメットを持ち運ぶための簡易バッグとして誕生した。

 

1stタイプ[1950年代〜]

初期は空軍由来のネイビーだった!

USエアフォース(米空軍)が組織された時期にヘルメットがハードタイプに。よって、ヘルメットバッグが誕生。米空軍由来のネイビーが初期カラーで、生地はナイロンだった。

 

2ndタイプ[1960年代〜]

セージグリーンの巾着タイプ

ベトナム戦争の前期、より簡易に使えるナイロン製の巾着タイプが登場。陸・海・空の各軍の米軍兵たちがこれに自分のヘルメットを入れ、バッグインバッグとして使用していた。

 

3rdタイプ[1970年代〜]

オリーブドラブの2フロントポケットタイプ

ベトナム戦争後期には2ndの反動か、バッグ型に先祖返りした。しかも前身頃に日用品などを入れる2ポケットが付き、私たちが認識するヘルメットバッグの基本形が出来上がった。

 

ちなみに…米国発のウッドランドカモは平時カモだった!?

人気の高いミリタリー柄だが、じつはベトナム戦争後~湾岸戦争以前に登場したとか。平和な時代の産物なのだ。

 

3rdタイプが主流のデイリーヘルメットバッグ3選

上で解説したとおり、ヘルメットバッグは3rdタイプが今の主流。歴史を学んだら、お次は今欲しいヘルメットバッグを3つご紹介!
 

01|フェリージのトートバッグ


同ブランドを代表する不動の人気バッグ
ヘルメットバッグの前ポケを、ハーフサイズにモディファイしたビジネスバッグ。上品な金のスナップボタンも◎。W47×H27×D1~約18cm。5万3000円。(フェリージ 青山店)

 

02|エフ シーイーのサテン 3way ヘルメット

独自の生地は繊細に見えて超タフネス
インビスタ社と共同開発した、耐久性と光沢感を併せ持つコーデュラナイロン サテンファブリックを使用。バックルはミリタリースペック。W45×H47×D13cm。2万円。(ルート)

 

03|ポーターのポーター フォース 2way ヘルメットバッグ

微差配色の生地でミリタリー感を強調
多彩なヘルメットバッグを展開するポーター。コチラは表地のナイロンに、軍用品でイレギュラーに出る配色の微差を再現したモデル。W49×H51×D4.5~9cm。2万6000円。(吉田)

 

※表示価格は税抜き


[ビギン2018年4月号の記事を再構成]
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 野町修平 上仲正寿 斉藤遼子 文/秦 大輔 山田純貴 桐田政隆 トロピカル松村 伊藤美玲 礒村真介 今野 壘 スタイリング/武内雅英(CODE) 取材協力/中田商店