祝G7広島サミット! スピングルムーヴの折り鶴リサイクルスニーカーの第2弾が登場

折り鶴モチーフが足の甲にあでやか映えするキャンバススニーカーです

モノづくりが盛んな広島県東部の備後地方に本社を構えるスピングルカンパニー(1997年設立。本社:広島県府中市)。同社が十八番とするバルカナイズ製法で作るスニーカーブランド、スピングルムーヴ(SPINGLE MOVE)は昨年(2022年)5月、折り紙の千羽鶴をリサイクルして作られた再生糸を有効活用したスニーカーを発売し、大変話題を呼びました。ちなみにバルカナイズ製法(Vulcanized Construction)とは、硫黄などの化学物質を加えて加熱・加圧することで分子間結合させる加硫法を利用し、アッパーとソールを接合する古典的底付け法です。

この糸は、環境配慮型素材の企画・開発・製造・販売などを行うカミーノ(2015年設立。本社:東京都港区)が主体となり、広島、長崎、沖縄などに贈られた折り鶴をリサイクルし、それを再生紙や再生繊維などに蘇らせる「ONGAESHI プロジェクト」によって生まれたもの。その「折り鶴レーヨン糸」はとても繊細で、スニーカーの素材としては強度が不足しているため、スピングルムーヴは生地メーカーの篠原テキスタイル(1907年創業。本社:広島県福山市)と協業し、約1年を費やしてアッパー素材として耐え得る強度を持つキャンバス生地を開発。これにより、誕生したのが「ONGAESHI」プロジェクトモデル「SPM-1005」だったのです。

そしてこのたび、その第2弾が登場! その「SPM-1005R」では、インソールのカラーを平和を象徴するブルーとし、そこにコラボレーションの証としてスピングルムーヴ×ONGAESHI プロジェクトのロゴが配されました。また、甲タンに色とりどりの折り鶴の写真をプリント。ヴィンテージスニーカーのようなプリミティブな生成りのキャンバスアッパーに、この折り鶴プリントが映えて、それが足元に華やぎを添えてくれるのです。

ちなみに、今回のモデルは来たる5月19日~21日に広島で開催されるG7広島サミットの応援商品に認定されているのだとか。まっ、これはスタイリングとは直接の関係はないことなのですが、でも、なんかちょっと得した気分になれるかもです。

シューレースの素材に、特注による麻混紡コットンを採用。そこに施されたブルー×グリーン×オレンジのドットデザインは、可愛いらしいアクセントに。

左/甲タンに色とりどりの折り鶴の写真とともに、スピングルムーヴのロゴをプリント。右/G7広島サミットの成功を祈願するかのようにインソールを、平和を象徴するブルーでカラーリングし、コラボの証となるスピングルムーヴ×ONGAESHIプロジェクトのダブルネームを白抜きでプリント。ちなみにライニングには、使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材を55%含みつつ、吸汗性や放湿性を備え、防臭・抗菌・防カビ機能ももつ「クールマキシム(COOL MAXIM)」を採用している。

アウトソールは、植物由来のナノサイズ極細繊維「セルロースナノファイバー(CNF)」を練り込んだ「ルベア(RUBEAR) CNF ソール」を採用。これは鉄の約1/5の軽さながら、その5倍以上の強度をもち、かつ摩耗性をスピングルムーヴの既存のアウトソールに比して約40%も低減させた超ハイテク底材だ。

インソールと同じブルーカラーが取り入れられた特別仕様のシューズボックスと、「ONGAESHIプロジェクト」から生まれた再生紙「恩返紙」からなる折り紙5枚(台紙に折り鶴の折り方を表記)が付属する。

スピングルムーヴの
「SPM-1005R」

製法:バルカナイズ
アッパー素材:コットン×レーヨン
ライニング素材:「クールマキシム」
インソール素材:ラテックススポンジ
ソール素材:「ルベア CNF ソール」
サイズ:XS(22.5cm)~XL(28.5cm)
カラー:生成りのみ
価格:2万900円

問い合わせ先/スピングルカンパニー東京企画室 ☎03-3871-2171
https://www.spingle.jp/

※表示価格は税込み


文/山田純貴