「見初めた本格靴を一生靴にする方法」教えます!!
一生靴として愛用するなら、ソールのリペアについても気を払うべし。ユニオンワークスの鳥海さんが極意を伝授してくれました!
直しのプロに聞く
ユニオンワークス銀座店 店長
鳥海悠介さん
以前は青山店の初代店長を務め、ユニオンワークスの顔としても知られるお方。「靴を長く愛用するには、いい状態をコツコツと長く保つことが大事。大きな損傷でなくても、気になる箇所があったら気軽に質問してみてください」
見た目はそのまま!
“ハーフ&ハーフ”にすればずっと美味しいと覚えよう
靴の修理の花形(?)といったら、アウトソール全体を交換する「オールソール」。ソールの種類によっては靴の雰囲気もガラリと変わり、気持ち新たに履けますから。
しかしながら、長~く履くという点だとその選択は考えもの。というのも、オールソールは靴の内部への負担が大きく、グッドイヤー製法でも2回~3回程度が関の山。
そこでオススメは、ソールが半分擦り減った段階で上部半分に蓋をするようにソールを足していくリペア方法。元のソールの土台を残したまま、擦り減った部分を補強していくので靴の負担が少なく、半永久的に交換することができるのです。
長く履くことが見直された今日、このハーフ&ハーフオーダーこそ最適解ではないでしょうか。
出会った頃のときめきを忘れたくないから……
オリジナルのソールを守る“ハーフラバー”トッピング
コソコソソコにつける、それが大事!(鳥海さん)
【5000〜6000円で出来る】ハーフソール付け
土台のソールが擦り減る前に、ハーフラバーでの補強が何かとオススメ。写真右、ユニオンワークスのオリジナルはグリップと耐久性に優れる英国製。ビブラムソールなども用意している。5500円~(ユニオンワークス)
ソールが半分擦り減ったら補強を(鳥海さん)
1.見た目に支障なし
2.靴への負担が少ない
3.Tシャツ1枚、我慢するだけ!
心配性の人は……[トウスチール付け]
つま先は靴のなかでも負担がかかりやすい箇所。減りすぎるとのちのリペアに影響が出やすいため、早めの修理、もしくは新品時からのスチールトウの保護がオススメ。4400円~。
うっかりさんは……[オールソール替え]
もう穴が開きそう……、なんて愛用しすぎたうっかりさんは、オールソールでの修理が必要。同店では靴それぞれの仕様や特徴を踏まえて、仕上げてもらえる。1万3200円~。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。