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バックパック界の神、デイナ・グリーソン氏率いるミステリーランチのさまざまな“?”を、短期集中連載で解き明かしていく本特集。ここまで読んでいただいた方には、そろそろこの米国のギアメーカーが玄人ウケする理由を理解していただけたのではないでしょうか。ということで、第5回目はよりディープなミステリーワールドにご案内。まだモノ好き諸氏ですら知らない!?ミスタリーランチの粋を集めた最先端パックを紹介したいと思います。

それがこの「BLITZ(ブリッツ)」、「DISTRICT(ディストリクト)」、「RIP RUCK(リップラック)」という3つのシリーズ。最先端とお伝えした通り、実は「ブリッツ」と「ディストリクト」に関しては、今季から登場する新作。だから当然知らなくても無理はありません(苦笑)。が、「リップラック」を含め、どのシリーズも同社が“デイリーユース”というフィールドに対して本気で向き合って設計した精鋭ばかり。最先端を知り、その真髄に触れちゃってください。

【NEW BACK PACK①】
ミステリーランチが滲む
デイパックの最高峰誕生!!

「ブリッツ 30」(コヨーテ)/W33×H52×D34cm。1.7kg。29l。3万5200円。

まずはひと目で“らしさ”を感じる「ブリッツ30」から。やっぱりミステリーランチといえば、米軍ご用達のガチミリパックとしてお馴染みですが、同シリーズにはその系譜に連なる、ミリタリー風味の意匠が至る所に散りばめられています。まずはその開口部の広さ。アイコンともいえる3wayジップこそ採用されていないものの、馬蹄状のジップが天辺から底部分まで配されており、ご覧の通りガバッとフルオープンさせられるんです。おかげでチマチマ荷物を探り当てる必要もなく、ストレスなく出し入れすることが可能に。

「フォーリッジャーポケット S」(上)/W19×H12×D6㎝。0.07㎏。0.75ℓ。2750円。「テックホルスター」(下)/W11×H18×D5㎝。0.1㎏。4290円。

さらには外部の上、中、下段に3つのポケットが完備されていて、中段と下段のポケットにはお馴染みのパルスウェビングが。おかげでミリタリーの味増しに通じているのもさることながら、各種ポーチやカラビナ等をはじめ、お気に入りのアクセサリー類をONすることも可能なんです。自分好みにLET’S カスタム!!!

外っ面はミリタリー色が濃くても、収納面はあくまで普段使いに効くよう、細部まで気の利いた作りになっているのがキモです。上ではその一部をズラ〜ッと並べましたが、ど〜です? 十分すぎるほど収納面が充実してるでしょ? しかも単に収納を山ほど設けてるだけじゃなくて、PCスリーブを両サイドからダイレクトアクセスできたりと、“使いやすい”に徹底的にこだわった、これぞ“ミステリーランチスペック”でしょう。

それは3wayジップと並ぶ革新的機構“フューチュラヨークシステム”が採用されていることからも明らか。念のためオサライしとくと、これは各ユーザーの背面長にジャストフィットさせるため、パック本体とショルダー部を分け、頑強な熱可塑性樹脂素材のシートを内蔵し、超強力なベルクロで無段階の調整可能にしたシステム。背面長の測定には専門知識が必要なため、専門スタッフに調整してもらうのがオススメですが、一度調整してもらえば老若男女誰でも生涯シンデレラフィット♡  “見た目”と“収納”と“背負い心地”の3要素をここまで高次元で形にしたバックパックって、そうそう拝めませんよね。

【BLITZ 30】

これぞミステリーランチ!なコダワリを凝縮させた次代の定番候補。ミリタリー色の濃イイ3つのカラバリも雄々しくてそそるでしょ? しかもこの面構えからは想像もできないほど収納面が普段使い向きで、なんならビズ使いできちゃうってとこも魅力。言わば“アーバンミリタリー”なバックパックは、カブりを嫌うモノ好きにこそ響くはず。W33×H52×D34cm1.7kg29l。各3万5200円。

【NEW BACK PACK②】
ミニマルフェイスに裏腹な……
多種多様のポケットが!!

「ディストリクト 24」(ブラック)/W30×H47×D25cm。1.2kg。23l。2万3100円。

お次は英語で“区域”などを意味する「ディストリクト24」です。パッと見は都会的ですこぶる今っぽ〜いデザインですが、実は今作の特徴はそのミニマル顔だけにあらず。名前の通り、もうこれでもか!ってほど区分けされた、多層的かつ個性豊かな収納にあります。

立体構造のフロントポケットにもメイン室内にも、多種多様な収納がギッシリ設けられてるでしょ!? 全部列挙しちゃうと長くなりすぎちゃうから割愛しますが(苦笑)、フロントポケットには傘入れやペンスリーブ、小物入れなんかもあるし、メイン室には15インチまで対応するPCスリーブのほか、本も書類もノートも小物も仕分けられる多層スリーブも設けられてるし、マ・ジ・で至れり尽くせり。しかもそれが開きやすくて見やすい、入れやすい、出しやすいときたもんだ! 話によると、ミステリーランチはこれまで登山家や森林消防隊のようなプロからのフィードバックを基に、日夜製品開発に取り組んできましたが、今作は平日も休日も街で使いた〜い!という一般ユーザーの声を吸い上げて完成させたんだそうな。だからこそ、こんだけ“ディストリクト”なバックパックが出来上がったってワケ。

しかも驚きなのが、これ、エコにもきっちり配慮してるんですよ。端材などを活用したリサイクル素材ながら、最高レベルの耐久性と耐摩耗性を兼ね備えた“CORDURA®︎ 420d re/cor™”を使用してるから、強くて品もあって環境にも優しい♡ デザイン的にも収納面でもビジカジ両用向きだし、こりゃ新たな定番として定着する予感特大です。

【DISTRICT 24】

装飾性を控えたデザインといい、流線的なフォルムといい、ミニマルな顔つきはビズにも余裕でアジャスト。見た目からは想像もできないほど収納が充実してるし、背負い心地だって当然ミステリーランチクオリティだし、今欲しい要素がマジで全部入り! にも関わらず2万円代前半という良心価格をどうやって実現してるのかが、一番のミステリーかも(笑)。W30×H47×D25cm1.2kg23l。各2万3100円。

【NEW BACK PACK③】
使い勝手のよさをギュギュっと詰め込んだ
MI”N”ITARY PACK!!

「リップラック 15」(フォレスト)/W27×H42×D19cm。0.7kg。15ℓ。1万7050円。

ラストは小さい成りしてしっかりミステリーランチ魂が注入された、ミリならぬミ“ニ”タリーパック「リップラック15」です。実は今作、2020年に登場したモデルで、通の間では高い評価を受けているんです。フットワークの軽い15lサイズながら、メイン室内にはPCスリーブがついていたり、ジッパー付きメッシュポケットも完備されてたあり、通勤通学もお手の物。マグネット式フラップとリップジップの相乗効果で、セキュリティ面を万全にしながらクイックアクセスを可能にするなど、細かいとこまで配慮されているとこもサスガです。

「フォーリッジャーポケット S」(上)/W19×H12×D6㎝。0.07㎏。0.75ℓ。2750円。

他にも機能と見た目を連結させるミステリーランチらしさが随所にキラリ。サイドにはストレッチ素材のポケットなんかも完備されていて、傘入れやペットボトルホルダーなんかとしても使えるし、小さくても実用性は最大レベル。これが1万円台ってんだから、そら売れますわ。

 

【RIP RUCK 15】

実は一番需要が多そうなミニタリーバックパック。やっぱりギュウギュウ電車に揺られて移動するのが常って人にとっては、これくらいコンパクトな方が正義ですもんね。収納もデザインも背負い心地も犠牲にしてないし、ミステリーランチ濃度は特濃。大は小を兼ねるなんて言うけど、こと今作に関しては、小よく大を制す!って言えるほど完成度高し。小・中・大の3サイズ展開。「リップラック 15W27×H42×D19cm0.7kg15l。1万7050円。「リップラック 24/W28×H47×D25㎝。1㎏。24ℓ。19800円。「リップラック 32/W32×H52×D31㎝。1.7㎏。32ℓ。34100円。

問い合わせ先/ミステリーランチ公式ホームページ
文/黒澤正人 イラスト/TOMOYA 編集/増井友則(e-Begin)

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