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ここ数年、ファッション業界のキーワードになっている“サスティナブル”! 持続可能な社会を目指して、メゾンブランドから個人ブランドまで、SDGsへの意識が急速に高まっています。長く使えるようにするためのリペアサービスや環境配慮型素材の採用など、その取り組みの内容は実に多種多様……。本連載では「SDSEEDs(エスディーシーズ)」と称して、名門ブランドのサスティナブルの種を紹介していきます!

ブーツ界の大御所「レッドウィング」が今春“UPCYCLE PROJECT”なる新サービスをローンチ。ヴィンテージ市場で高値の取引がなされている同社のブーツですが、このプロジェクトにより、なかなかお目にかかれない掘り出し物が大放出されているらしい! 気になる内容について調査するため、早速レッドウィング・ジャパンへ。「入社前からレッドウィングの大ファンだった」アジアマーケティングマネージャーの阿部さんにお話を伺いました!

教えてくれたのは……

レッドウィング・ジャパン アジアマーケティング マネージャー 阿部さん
1991年生まれ。宮城県出身。大手セレクトショップでマーケティングやPRの経験を積んだのち、2020年レッドウィング・ジャパンへ入社。現在はアジアエリアのマーケティング部門を取り仕切り、戦略の立案から実行まで携わる。手持ちのレッドウィングは約40足。「一足一足思い出が詰まっています!」

リペアショップの店員も太鼓判! 修理を前提につくられたブーツ

1905年の創業時から、アメリカのクラフトマンシップを世界中に伝えてきた「レッドウィング」。アイリッシュセッターやベックマンなど、ファッション通なら一度は聞いたことのある有名モデルが多数存在します。

どのモデルも高い耐久性が魅力ですが、作りは修理を前提としたシンプルな構造。ていねいに手入れをすれば長く履き続けられるものばかり。タイムレスなデザインですし、愛用者のなかにも「お気に入りの一足を息子にねだられて引き継いだ」っていう人もいるのでは?

断面を見ると、こんなにもシンプル!

「レッドウィングは修理しやすいから、街のお直し屋さんにも喜んでもらってるみたいです(笑)」

DURABLE(頑丈である)・REPAIRABLE(修理できる)・RECYCLABLE(リサイクルできる)という3つの要素を満たす「レッドウィング」のラインナップ。長い歴史のなかで、サスティナビリティを意識したモノづくりは当たり前に行われてきました。

さて、そんなシューメーカーが新たに打ち出す“UPCYCLE PROJECT”って、一体どんなサービスなんでしょう?

倉庫に眠る貴重な逸品を大放出!!“UPCYCLE PROJECT”の全貌にクローズアップ

生産に機械を導入しているものの、「レッドウィング」では工程ごとに人の手が掛かっています。ゆえにアメリカから日本に届くたくさんの商品の中には、たまに正規のデザインとは違うトリッキーな一足も。片足のみに芯材が入っていたり、ソールの素材がチグハグだったり。品質や状態に問題ない新品でも少しでも不良があれば、これまで販売してきませんでした。

「作り手の顔が思い浮かぶから廃棄できず倉庫に……(苦笑)」

“UPCYCLE PROJECT”の大きな柱の一つは、そうしたラインナップを「レッドウィング」のリペア部門が履ける状態に蘇らせて、オンラインで販売すること。なかには、日本未発売モデルや通常商品とはアイレットの色の違う一足などもあり、レア度の高いブーツも展開されています。

 

どれもこれもイイつくりなんですよね〜

「レッドウィング」が伝えたいのは、いい靴を大事に履き続けてほしいという思い。というのも、ここ数年コロナウイルス感染症の影響もあり、職人確保できない問題や、パーツ不足が発生。アメリカ本社が襲われたサイバーテロにより、これまで蓄えてきたブーツの仕様書データも消失してしまったんだそう。

その結果、ブーツの生産が追いついておらず、通常の2倍以上の値段での取引が蔓延。“UPCYCLE PROJECT”は、そうした負のスパイラルを断ち切るといった意味でも、「レッドウィング」のなかで重要なプロジェクトになっています。

「希少性をウリにしていないので、定価よりもお手頃になっています!」

世界に一つだけの一足もラインナップ!

経年変化を楽しめる「レッドウィング」のブーツ。店員さんの足元で輝く一足に一目惚れ♡な〜んてのも、直営店ではよく聞く話。実際に買えないから、これまでは指を加えて「うらやましいなぁ」と思うばかりでしたが……。

なんと“UPCYCLE PROJECT”の一環として、今後スタッフが実際に履いていたエイジングサンプルも販売していく予定なんだとか! ソールを交換し、必要であればシューレースも新品に取り替えられているので、眺めるだけでなく鼻高々にちゃんと履けますよ。

例えばこちらのアイリッシュセッター。味出まくりのレザーの質感はさることながら、アッパーに散らばったペンキの染みがまさしくワークな佇まい。男心をくすぐるエイジングサンプルですが、ソールを変えれば見栄えがさらに良くなります。清潔感がプラスされシティにも相応しい一点モノに!

ソールを変えただけただけですよ? 

リペアの醍醐味を感じられるのも“UPCYCLE PROJECT”の魅力。この仕上がりを見て、シュークローゼットに仕舞い込んでいた思い入れのある一足も、面倒くさがらずリペアに預けてみようという気になるでしょ?

「革靴は、その人ならではのシワが入ります。適正なリペアをすれば、ずっと履ける。このプロジェクトを通して、リペアを身近に感じてもらえたらうれしいです」

愛着のある一足の引受先もになってくれる!

「レッドウィング」のファンは元来モノ好きが多く、履かなくなってしまった一足でも思い入れがありまくり。ただ……正直なところずっと持っていても嵩張るだけ。かといって、リサイクルショップに売るのは気が進まない。イイ状態をキープしたままコレクションしている人が大勢いるんだとか。

そんなジレンマを抱える育て親のみなさんを救うため、将来的に“UPCYCLE PROJECT”では、自宅に眠る「レッドウィング」の買取サービスも検討中。ペットボトルみたいに出来上がったものを粉々にしてリサイクルするのではなく、育てられたブーツを履ける状態にして、そのまま次の人へ。我が子の嫁ぎ先として申し分ない場所だと思いません?

「買いやすいプライスになることで、若い世代の人にも手が届きやすくなるはず! 全世代にレッドウィングの魅力を伝えていきたいです」

入荷情報はLINEで!

“UPCYCLE PROJECT”は世界に先駆け、日本のみで展開中のサービス。商品はレッドウィング・ジャパンが運営するオフィシャルオンラインストアで販売中です。

「アップサイクルの最新情報は、ラインユーザーの方へ向けて先行配信しています!」

ただし、これまで紹介してきた通り、どのブーツに関しても出会いは一期一会。運命の出会いを見逃さないためには、公式のラインに登録して最新の入荷情報をいち早くキャッチするのがベター。ラインを使えば手持ちの「レッドウィング」のリペアのオーダーもできるから、“UPCYCLE PROJECT”のサービスを余さず利用できますよ〜!

公式LINEお友だち登録先 / https://redwing8875.ecai.jp/optin/3
公式オンラインショップ / https://redwingheritage.jp/
問い合わせ先 / レッドウィングジャパン ☏03-5791-3280

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