90年代に誕生し、ニューバランスで最も売れているロットとなって久しい定番574。時代によって細かなアップデートがなされたり、派生モデルが生まれたりと、いわばニューバランスの“時をかける象徴”が574なわけですが、今季は見たことあるようでない、クラシックな顔でいてひと味違うモデルが誕生! 一目で欲しくなる、そのヒミツとは!?
クラシックが8割、モダン2割の黄金バランス
Nの大きさもいつもと一緒だし、配色も見慣れたそれだし、素材もスエード×メッシュのコンビだし、パッと見はいかにも574らしいベーシックな面構え。でも、よくよく見るとソールにもボリュームがあるし……なーんかイマドキ!
そうなんです。ニューバランスより登場した新作「574 Legacy」は、574の象徴的なデザインはそのままに、現代定番の57/40にも通ずるモダンエッセンスを加えた、新旧ハイブリッドな一足なんです。
クラシックとモダンの塩梅は、前者が8割、後者が2割といったところで、ベーシック好きが安心して履けるバランス。
2割に該当する最大の違いはソールにあり、いつもと同じくエンキャップを搭載しつつ、底に向かいフレアする立体的なシェイプになっている。太パンなんかとも相性がよさげですね。甲の切り替えに白のレザーパイピングを施すなど、ちょっとしたおめかしも効いています。
極めつけはタンにあしらった金ラメのニューバランスロゴ! その裏面に80年代の広告コピーが刺繍されているのも面白く、文言を直訳すると“賢い選択”となる。
うん、ベーシックが好きなんだけど新鮮味も欲しいモノ好きにとって、本作は確かに一番賢い選択! 欲しくなるのも当然なのでした♡
“574 Legacy”、“いつもの574”とどこか違う……!?
「なんかソールのシェイプが立体的……?」
「昔ながらのメッシュがやっぱいいよなぁ……」
“どこか違う574”のヒミツは、1990sデザインと2022デザインの合体にあり!!
【いつもの】1990s クラシックデザイン
[随所のメッシュデザイン]
定番574の特徴として挙げられるのが、スエード×メッシュによる、同系色のコンビデザイン。本作もその伝統は踏襲され、アッパーや履き口周りにはメッシュが用いられている。
[ぷっくり白フチN]
最近は特大Nロゴモデルも人気だが、一昔前の大Nといえばコレ。白い縁取りがなされ、立体的に浮かびあがるのも特徴だ。本作はこれを踏襲しつつ、ぷっくりが強調されている。
[500番台らしい丸みフォルム]
574は大きく2系統あるニューバランスの木型のうち、幅広な“SL-2”を基にした木型が使用される。なお現行574の木型と比べて574 Legacyのほうはやや細身で、よりスタイリッシュに映る。
【いつもと違う】2022 エッセンスプラス
[クロムフリースエードを使用]
エコロジーの重要性が増している昨今だが、ニューバランスもこれに注力。本作ではクロムフリーのスエードを使用している。エコなだけでなく、滑らかな上質タッチ♡ってのが最高でしょ?
[フレアシェイプのミッドソール]
EVAをポリウレタンで包み、理想的なクッションを生み出すエンキャップの搭載は変わらないが、異なるのはシェイプ。フレア形状になっていて、ボリュームも増しているのだ。
【極めつけ】えっ!? 「金ロゴ」!?
クラシックなのに“ちょっと”モダン。あぁ、だから欲しいのか(笑)。
New Blance[ニューバランス]
574 Legacy
ボリューミィかつ立体的なソールを搭載するなどして、さらりとモダンが薫る顔立ちになった574。滑らかーなクロムフリースエード×メッシュのコンビアッパーに映える、タンの金ロゴ使いもワザあり! 各1万4850円。上から/U574LG BB、E1、AA、G1。
ソール周りもさらりとアップデート
商品の問い合わせ先/ニューバランスジャパンお客様相談室
☎ 0120-85-7120
https://shop.newbalance.jp/shop/e/eEnb-574LG/
※表示価格は税込み
写真/竹内一将(Ye) 文/秦 大輔