良コスパなビッグヤンクのマイルドシャンブレー、そこに背景アリ
“ヤマ”でも“ガチャ”でもない隠れ名作シャンブレー
ココの定番シャンブレーと言えば、山型のポケット&左右非対称の胸ポケ……ですが、じつはそのディテールがないのにヒットしている半袖シャンブレーがあるのはご存じですか?
半袖だから本家の長袖より単に安いのも事実ですが、コチラにもルーツあり。50年代に、ガチ作業着のシャンブレーをファッション提案するために、マイルドになって登場したグッドプライスモデルなのです。さしずめ、501デニムに対してのスタプレと言えましょう。
BIG YANK[ビッグヤンク]
U54QLS LTシャンブレー
2011年に日本のヴィンテージマニアの手により復刻されたビッグヤンクの中でも、狙い目の穴場が右の開衿シャツだ。旬のスタイルが即完成する。右/2万2000円。左/2万6400円(サーティーファイブサマーズ)
アクションプリーツ入りで機能性だって抜群!
ココでガチャポケの進化の軌跡をおさらい
胸ポケは彼らのオアシスだった……
こちらは1929年に申請された、ビッグヤンクによるシガレットポケットのパテントの実図案。当初はボタンドのフラップ留めで、フラップを開けずとも脇からボックス内のタバコが取り出せる設計だった。
左右の大きさの違うガチャポケ仕様はこの頃からで、やがてフラップなしの山ポケへと発展。一回り大きな右ポケットにはペン差しが備わる。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。