今買わないと、もう手に入らない！ 極上デッドストック革の小物4品がキプリスから

ストック極少の最高カーフで作られた売り切り御免のコレクションです

「デッドストック」という言葉に、思わず反応してしまう人は多いはず。まして、それが上質で風合いの美しいカーフと知れば、革好きならずとも興味が喚起されてしまうのは「むべなるかな！」って感じなんです。

鞄や革製品などでおなじみのモルフォ（本社：東京・墨田区両国）のオリジナルブランド、キプリス（CYPRIS／1995年～）では、今では入手が極めて困難となった希少な「ヴェローナレザー（Verona Leather）」を使用した革小物4アイテムを展開中です。この革は、英国産仔牛の原皮（これ自体が結構、珍しい）をフルタンニン（純植物の渋）でなめしたのち、アニリン染料（透明感があるため、革の質感がほの見える仕上がりになる）で深く染め上げたカーフ。写真でもうかがえるとおり、その肌目はじつに繊細で、風合いに品があるうえ、手に触れれば、しっとりとしたタッチ感と極上のしなやかさが心地よい最高級皮革なのですね。が、なんと、こちらを製革していたイタリアのタンナーはすでに現存しておらず、キプリスにおいても、自社工房に収蔵されているわずかなデッドストックがあるのみという状況です。

そんな超希少なプレシャスレザーを使って、キプリスの熟練職人が手技を駆使して作り上げたのが、この「ヴェローナレザーシリーズ」の革小物ってわけです。4アイテムは外装のみならず内造りにも、この革のネイビーが使用されていて、かつ、その内造りでは一部にブラックをアクセントカラーに取り入れた、とても小粋なデザインになっております。

このシリーズはすでに今年（2022年）の4月にリリースされており、新製品としては少し時間が経っているのですが、とてもいいモノだと思い、ここにご紹介した次第。デッドストックものを狙ってる人、レアものが大好きな人、“本当にイイもの”をお探しの人はぜひご注目を。もちろんデッドストック革の製品ゆえ、売り切り御免の数量限定品です。

写真左／革小物では一般的に使用されない50番手の極細糸をあえて使い、短いピッチで繊細、かつ堅牢に縫製。コーナーに施された菊寄せ（コーナー部分の革を手漉きでさらに薄くしたのち、放射状に革を寄せ付けて縫製を施す技術。または、そのギャザーのこと）も誠に美しい。高級ドレスシャツのあつらいを思わせる、こうした繊細な仕立てはキプリスの職人たちが長年培ってきた技の卓越さを物語るものだ。ちなみに、写真は「コンパクト札入れ」。カード室前段にブランドロゴのプリントとともに、「Verona Leather」の刻印が施されているのが分かる。写真右／「風琴マチ長財布」（写真）と「風琴マチ名刺入れ」では、日本の伝統技術であり、キプリスが十八番にしている風琴マチを導入。一般的な折りマチが内側に折りがあるのに対し、風琴マチは外折りであるため、紙幣の出し入れがよりスムーズなものとなる。

問い合わせ先／モルフォ　☎ 03-5638-6701
https://www.cypris-online.jp/

※表示価格は税込

文/山田純貴