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GANZO ガンゾのチェルボ2

レア革×薄作り×切り目コバ磨きが堪能できる逸品揃いです

Beginの読者が大好きな革の代表格といえばコードバンやブライドルレザーですが、バケッタレザー(Vachetta Leather)も人気です。しなやかで、風合いに素朴さと深い味わいがあり、使い込むとしっかりと色&ツヤが増すとあって、ことにエイジング好きにはたまらない素材です。

そもそも「バケッタレザー」という言葉は近年に定着したものですが、その製革法のルーツは大変古く、イタリア中部トスカーナ地方にて中世の8世紀頃から存在したとされています。現在、同地方で生産されているバケッタレザーの多くはそうした古典的技術をベースに、成牛の皮をタンニンの溶剤を使ってなめしたのち、植物油脂や牛脚脂などを芯通し(繊維内部まで加脂する技法のこと)することで出来上がるものとなります。

老舗AJIOKA.が熟練職人の手技によるジャパンメイドで展開するトップブランド、ガンゾ(GANZO)では、以前からこうした革を積極的に採用しており、たとえばトスカーナの名門バダラッシ・カルロ社の革を用いた「ミネルバナチュラル(MINERVA NATURAL)」は大人気のシリーズになっています。そして今回、ここに紹介する革小物の新シリーズ「チェルボ2(CERVO2)」でもバケッタレザーを使用。しかし、その原皮は成牛皮ではなく、じつはディアスキン(鹿の皮革)なのです。「Vachetta」はイタリア語(元来はトスカーナ地方の沖合いにあるコルシカ島の言葉)で「牛」「牛革」のことを指すので、ディアのバケッタレザーというのは少々違和感がありますが、要は、バケッタ製法で製革されたディアレザーということなのでしょう。ちなみに、シリーズ名にある「CERVO」は、イタリア語で「鹿」「牡鹿(おじか)」を指します。

ディアレザーは軽く、風合いはふっくらと柔軟で、伸縮性や通気性に富むうえ、水や摩耗に強く、劣化しにくいといった特性をもち、「レザーのカシミヤ」などとも呼ばれています。トスカーナ州の中心都市フィレンツェの近郊サンタクローチェに所在する小判革専門の某タンナーが、ニュージーランド産の原皮をバケッタ製法で仕上げた、この革にもそうしたディアレザーらしい特性が備わっているのはもちろんのこと、バケッタ製法がもたらす‟エイジング力”により、使うほどにさらに柔らかく変化し、色&ツヤが著しく深まっていくのです。

「チェルボ2」シリーズには、そんな‟バケッタ・ディアレザー”を、天然のシボの味わいは活かしながら、日本の熟練職人が手技を駆使して薄作りで仕上げた革小物6アイテムがラインナップされています。いずれにもガンゾが十八番とする美しく味わいがあり、耐久性も高い切り目コバ磨きが施されており、ポケットライニングにはディアレザーとともに、やわらか革で双璧をなすシープレザー(羊革)を採用。両レザーを異なる色にして、そのカラーコントラストで目を楽しませてもくれます。

先述したとおり、バケッタレザーは牛革というのが一般的ですから、このシリーズに採用されている革は極めて稀少な素材となります。ということで、「チェルボ2」は「他人のとは違う、レアなエイジング革の小物が欲しい!」という革好きに、ぜひオススメしたい逸品です!

ガンゾ「チェルボ2」は全6アイテムで展開中です

「ラウンドファスナー長財布」

GANZO ガンゾのチェルボ2 ラウンドファスナー長財布

長財布ながらコンパクトな設計。内造り中央のコイン室では、小銭の出しやすさを優先してジップは付けず、しかし、ラウンドジップ閉装時に逆さにしても小銭がこぼれぬよう、その開口部とジップの距離を1円玉の直径以下に設定している。他に札室2室、カード室3室、フリーポケット2室も装備。W18.5×H9.5×D2cm。各5万9400円。

「小銭入れ付き二つ折り財布」

GANZO ガンゾのチェルボ2 小銭入れ付き二つ折り財布

コイン室付き二つ折りながら、ディア&シープの革使いとスッキリとした縫製による薄作りで、ジャケットのポケットに入れてもジャマにならず、スタイルのシルエットにも響かない。コイン室の背後、およびカード室4室からなるカード段の背後にフリーポケットあり。札室1室も併載。W10.5×H9.5×D1.5cm。各4万1800円(トップ写真右上も)。

「Lファスナー二つ折り財布」

GANZO ガンゾのチェルボ2 Lファスナー二つ折り財布

人気が高いLジップ財布もラインナップ! そのジップにはマチを付けず、中仕切り兼用のコイン室に折りマチを設けることで小銭を取り出しやすいものにしている。折りたたんだ紙幣が入るメインルーム2室には、カード室が計4室併載され、後ろ身頃のフリーポケットにもカードが収まる。W10.5×H8.5×D2.5cm。各3万6300円。

「札バサミ」

GANZO ガンゾのチェルボ2 札バサミ

従来の札バサミにはメタルクリップに紙幣を留める仕様のものが多いが、本モデルでは革のしなやかな質感を活かして、二つに折りたたんだ紙幣を前版と後版の間に挿し込んで収める設計にしている。また、前身頃に片マチ付きのジップ付きコイン室1室を、後ろ身頃にカード室2室も併載している。W10×H8.5×D1cm。各2万4200円。

「小銭入れ」

GANZO ガンゾのチェルボ2 小銭入れ

一見、カードケースにも見えるが、コレは手のひらに収まるコンパクトサイズの小銭入れ。コイン室は小銭が取り出しやすいボックス(箱マチ)タイプを採用。カード室は前段に2室が、後ろ身頃に1室が備わっており、いずれにも紙幣を三つ折りにたたんで収納することができる。W9.7×H7×D2cm。各2万9700円(トップ写真の手前左も)。

「キーポーチ」

GANZO ガンゾのチェルボ2 キーポーチ

小さく、フックラとした姿がラブリーなコレは、近年、大型化するキーに対応すべく開発されたポーチ形のキーホルダー。ロゴ入りの大型リングと10mm径の小リング3個を組み合わせたことで、たとえばエンジンキーではシリンダーキーはもちろん、スマートキーも収納が可能だ。W11.5×H5×D4cm。各1万8700円(トップ写真の手前右も)。

ガンゾの
「チェルボ2」

※以下、上記6型の共通仕様。
表版素材:ディアスキン
内造り&ライニング素材:ディアスキン、シープスキン
カラー:ブラック、チョコ
製造国:日本

問い合わせ先/GANZO 本店 ☎ 03-5774-6830
https://www.ganzo.ne.jp/fs/ganzo/c/cervo_2

※表示価格は税込


文/山田純貴

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