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1960~80年代のランニングシューズ

レトロも!ハイテクも!ブームの今こそ知っておきたい!
時代を駆け抜けたランニングSHOES年表[1960~80年代]

ローorハイの新旧を問わず、足元の選択肢として最前線を駆け抜けているランシュー。その歴史は意外にそう長くはなく、テレビの普及で競技スポーツが身近となった東京五輪以降から。その歴史を振り返るとともに、現役で手に入る心地よき歴史的名作をご紹介!

[1964年]円谷幸吉選手が東京五輪でオニツカのシューズを履き、銅メダルを獲得

血マメができにくいとマラソンランナーたちから大好評だった「マラップ」の特注モデルを着用。見事3位に輝いた。ちなみに優勝したのはエチオピアのアベベ選手。

[1964年]ナイキの前身となったブルーリボンスポーツ社が創立

NIKE ナイキ
(NIKE/ナイキ)

卒業旅行で神戸に立ち寄ったフィル・ナイト氏がオニツカタイガーの品質に感動。鬼塚氏に面会し同製品を米国に輸入する会社を創立。

フィル・ナイトとビル・バウワーマン
左/フィル・ナイト 右/ビル・バウワーマン

[1966年]ランニング専門誌であるランナーズワールドが米で創刊

ランナーズワールド

当初の誌名は『ディスタンス・ランニングニューズ』。’69年に『ランナーズワールド』へとリニューアルし、アスリートやランニング愛好家から支持を得る。その年の新作モデルをランキングする年間ベスト企画が大ヒットし、’70年代のジョギングブームを牽引した。

[1969年]オニツカタイガーのコルテッツが誕生

Onitsuka Tiger オニツカタイガーのタイガー コルセア

《NOW》当時は極厚だった24mmソールなどディテールを忠実に復刻
Onitsuka Tiger[オニツカタイガー]
タイガー コルセア

1969年、のちにナイキを立ち上げる米国の輸入元ビル・バウワーマン氏の提案を受け、ソールの厚みを盛るなど高い製品開発力で応えたモデル。グリップ性と耐摩耗性に優れ、トレーニングシューズとして世界中のアスリートから高い評価を得ることに成功した。画像はナイキのコルテッツが発売された後、名称変更したオニツカタイガーコルセアの復刻モデル。

Onitsuka Tiger オニツカタイガー

日本製スニーカーの先駆者
Onitsuka Tiger[オニツカタイガー]
Since 1949 日本

鬼塚喜八郎氏がバッシュ作りからスタート。やがて五輪選手のためにシューズを手掛けるように。ブランド名称はシューズの発売を開始した1950年~1964年までが「タイガー」で、1965年から「オニツカタイガー」へ変更された

[1971年]ナイキのデビュー作コルテッツが発売される

NIKE ナイキのコルテッツ

NIKE[ナイキ]
コルテッツ

ナイキというブランド名でのデビューモデルがこのコルテッツ。発売当初はレザーで、翌年からナイロンのモデルが生産された。

[1972年]元祖“クロスカントリー専用”ランシュー

adidas アディダスのカントリー

《NOW》セットアップとも好相性な日本限定のオールホワイト仕様
adidas[アディダス]
カントリー

アウトソールの独特なヘリンボーンパターンが、不整地を走るクロカンにおいて、悪路でも高いグリップ性を発揮。アウトソールの前後を巻き上げた構造は傾斜地での接地面積を増やしている。写真のワントーンは日本限定カラー。1万989円(アトモス カスタマー)

adidas アディダス

技術開発を牽引した独の古豪
adidas[アディダス]
Since 1949 ドイツ

早くから「ガッツレー」などの万能トレシューを展開。’70年代には超軽量な「SL72シリーズ」を開発、技術革新を牽引した。

[1972年]「日本人の足型」を追求したランシューで大ヒット

mizuno ミズノのMIZUNO MR1

《NOW》老舗のノウハウを蓄積した木型を採用した復刻モデル
mizuno[ミズノ]
MIZUNO MR1

1972年に登場した「M-LINE」シリーズをベースに、フィット感と軽量性をアップデートさせた復刻品。オリジナルの質感を再現するため、アッパーには国産のナイロンオックス素材を使用する。サイドにはMマークが鎮座。1万6940円(ミズノお客様相談センター)

mizuno ミズノ

日本のスポーツシーンをリード
mizuno[ミズノ]
Since 1906 日本

戦後より日本のスポ―ツシーンをリード。’70年代には「M-LINE」を発表。競技用からデイリー靴まで取り揃え人気を博した。

[1975年]ブルックスが世界初のEVAソール量産化に成功

BROOKS ブルックスのヴァンテージ

BROOKS[ブルックス]
ヴァンテージ

「ヴァンテージ」のミッドソールに採用されたのは、ゴムより軽量かつ衝撃吸収に優れた発泡素材EVA。カーター元大統領も愛用した。

[1976年]初のNロゴを纏った「M320」が発売

New Balance ニューバランスのM320

New Balance[ニューバランス]
M320

ニューバランスのモデルのなかで、初めて「N」ロゴと数字品番がついた記念碑的モデル。ランナーズワールド誌にて年間1位に輝く。

[1977年]当時トップクラスの防滑性&クッション性を誇ったワッフルソールを開発

NIKE ナイキのワッフル トレーナー2

《NOW》ソックライナーを変更しより快適な履き心地に
NIKE[ナイキ]
ワッフル トレーナー2

1976年登場のモデルが進化して翌年登場。特徴は悪路におけるスリップ対策で開発された、ワッフルのような形状のソール。ナイロンアッパーによる軽やかな履き心地といった機能面もさることながら、それまでにないビジュアル的魅力からも人気に。9900円(ナイキ カスタマーサービス)

焼き菓子のワッフルから着想を得て画期的ソールが誕生

NIKE ナイキのワッフル トレーナー2

NIKE ナイキ

歴史的快テクを生み出し続ける
NIKE[ナイキ]
Since 1964 アメリカ

「ワッフルソール」や「エア」、「ニットアッパー」など、誰もが知る歴史的快テクを生み出し続けてきた、金字塔的ブランド。

[1977年]一冊の本が全米にランニングブームを巻き起こす

The Complete Book of Running

『The Complete Book of Running』のおかげで、100人規模だったニューヨークシティマラソンの市民マラソンの人気が爆発。

[1978年]衝撃を和らげる円柱スタッズ

PUMA プーマのイージーライダーⅡ

《NOW》’80年登場の名作とのハイブリッド仕様
PUMA[プーマ]
イージーライダーⅡ

サンノゼ州立大学のトラックコーチと共同開発した「イージーライダー」をベースに、1980年登場の「ファストライダー」のフェダーバインソールを合体。内・外に傾いたゴム製のスタッズが着地時に衝撃を左右へと逃がす。9900円(プーマ お客様サービス)

円柱スタッズ

PUMA プーマのイージーライダーⅡ

PUMA プーマ

サッカーだけでなくランも◎
PUMA[プーマ]
Since 1948 ドイツ

ペレが着用するなどサッカースパイクのイメージが先行するが、ランシューにおいても独創性のある機能をしばしば開発している。

[1983年]あえてのレザーで極上のフィット感

Reebok リーボックのクラシックレザー 1983 ヴィンテージ

《NOW》当時よりシャープでキレイめなシルエット
Reebok[リーボック]
クラシックレザー 1983 ヴィンテージ

ナイロンアッパーが主流だった1983年当時、あえて足馴染みのいいレザーへと立ち返ったモデル。バリバリの競技用ではなくライフスタイル寄りというコンセプトだった。現行モデルは当時よりシャープなシルエット。1万4500円(リーボック アディダスお客様窓口)

Reebok リーボック

実はスニーカーブランド最古参
Reebok[リーボック]
Since 1900 英国

英ボルトンのランナー、J.W.フォスター氏が天啓で閃いた「底に釘を打ち付けたシューズ」が話題を呼び、本格的に事業をスタート。

※表示価格は税込み
※価格掲載のないモデルは参考商品です。


[ビギン2022年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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