なんでそんなに履き心地がいいの? ワラビーを分解してみた!
約10パーツからなる超シンプル構造が“足を包み込む”感覚を生み出す
ワラビーという名前は、おなかで子どもを育てるカンガルー科の動物にちなんだもの。分解写真を見てもわかるとおりパーツ構成はじつにシンプルで、まさにワラビーのおなかの袋に包まれるがごとく、足のぐるりをやさしく包んでくれる♡ってわけ。
カンガルー科の有袋類、ワラビーから名前を拝借
アッパーを足裏まで包んで成型する靴をモカシンといいますが、2アイレットのシンプルな構造で、ここまで足にフィットさせられるワラビーの設計は、革新的といえます。
もっちり肉厚な上質スエードも、コンフォタブルな履き心地を後押し。グニグニッとした着地感が、やさしさにトドメを刺します。
繊維が詰まったもっちりスエードがやさしく足を包む
定番モデルのスエードは1904年創業の英国名門チャールズ・F・ステッド製
ワラビーを分解
この2枚の革をモカシン縫いしてアッパーを構成
定番ワラビーが史上空前の大ヒット中!
Clarks ORIGINALS[クラークス オリジナルズ]
Since 1825 英国
サイラスとジェームスのクラーク兄弟が創業。1950年に英国陸軍の兵士が履いていた靴にヒントを得て、デザートブーツを開発。これが大ヒットし、カジュアルシューズの定番に。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。