スピニカーの「ハルダイバー」に、ダイバーズらしいベーシック色が登場
新色登場で、オン&オフ問わずコーディネートの汎用性がさらに向上
2019年に日本上陸を果たしたイタリア発の時計ブランド、スピニカー(SPINNAKER/2014年誕生)は、ヨットやフリーダイビングなどのマリンスポーツ向けに特化したコレクションで人気の新進ブランド。なかでも、2021年春にデビューした「ハルダイバー(HULL DIVER)」はクッションケースの採用により、スポーティながらエレガンスも身にまとう最注目のコレクションです。
クッションケースとは、文字盤はラウンド形状でありながら、ケースがソファなどに置かれるクッションを思わせる(外周4辺が緩やかに丸みを帯びたスクエア型)形状のこと。最も有名なものとして、ロレックスの初期自動巻きモデルのバブルバック(通称)のうち、1930年代~’40年代に生産されたものに、このタイプが散見できます。要は、伝統的なケースデザインではあるわけですが、じつはダイバーズに採用されることは極めて稀であり、この1点から、「ハルダイバー」は大変ユニークな存在といえるのです。
ところで、このモデルはこれまでベゼルなどにゴールドカラーのトリミングが施された定番2色、およびオリーブ文字盤のショップ限定1色の計3色で展開されてきたのですが、昨年(2021年)12月23日、そこに2色が追加されました。ともにノントリミングの1トーンケースで、このうちの1色は同コレクションでは初となるシックなブラック文字盤(トップ写真)。また、もう1色は爽やかな印象のブルー文字盤(写真下)となります。と聞けば、「ダイバーズといったら、やっぱこの色でしょ!」って思いますよね? そう、2色とも本格ダイバーズが普及し始めた時代から存在していた伝統カラーなのですね。
文字盤やベゼルなどは何のてらいもないダイバーズデザインで、それらをちょっとカジュアル&ラブリーなクッションケースに乗せたのが「ハルダイバー」の魅力ですが、今回登場の2色は、そのカラーリングもトラディショナルとあって、伝統と個性という相反するエッセンスのバランスがじつに絶妙。「ダイバーズらしいデザインで、でも、さりげなく個性もある」、そんな時計をお探しの人にオススメしたくなり、今回、ここに取り上げた次第です。ちなみにプライスもお手頃なので、今春から社会人になるフレッシャーズにも推挙いたします。
海の雄大さを感じさせる、ブルー文字盤タイプ。じつは既存タイプにもブルー文字盤が存在してはいるのだが、そちらはベゼル&リューズにゴールドカラーがあしらわれたプレシャス顔。好みにもよるが、よりベーシックなダイバーズをお探しなら、こちらがオススメだ。なお「ハルダイバー」では、風防に高強度のサファイアクリスタルを、ムーブメントに信頼性の高い日本製自動巻きムーブメント「SEIKO NH35」が採用されている。
「ハルダイバー」
駆動方式:自動巻き(パワーリザーブ約41時間)
防水性能:300m
ケース素材:316Lステンレススチール
ベゼルプレート素材:セラミック(マット仕上げ)
ガラス素材:サファイアクリスタル
ケース径:42mm
針&インデックス:スイス製蓄光塗料「スーパールミノバ」塗布
バンド素材:レザー(防水加工)
カラー:ブラック(新色/「SP-5088-01」)、ブルー(新色/「SP-5088-02」)、オリーブ(オンタイム&ムーヴ限定モデル/「SP-5088-03」)、ブラウン×ゴールドカラートリム(「SP-5088-04」)、ブルー×ゴールドカラートリム(「SP-5088-05」)
価格:各4万7300円
※新色のブラック、ブルーは現在、Amazon公式サイト、およびZOZOTOWNの正規店「World Wide Watch(WWW)」限定にて展開中。
問い合わせ先/ウエニ貿易 ☎ 03-5815-3277
https://www.spinnaker-watches.jp/
※表示価格は税込
文/山田純貴