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野鳥

ツイート=さえずるの意味ですが、鳥の鳴き声には繁殖期や縄張りを主張するさえずりと、平時の意思疎通に用いる地鳴きがあるって知ってた? てな具合にウンチクLOVEな我らの心をくすぐる、野鳥トリビア紹介します!

まずはBWの基本の「き」
「ものさし鳥」4種を覚える

ものさし鳥

野鳥図鑑を見ていると、「スズメ大」や「ムクドリ大」など、大きさを表現するのに例として使われる身近な鳥がいることに気づきます。これが「ものさし鳥」。

野鳥の種類を見分ける基準になるため、フィールドへ出る前にまずは4種のものさし鳥を覚えましょう。ちなみに鳥の全長は、くちばしから尾の先まで伸ばしたときの長さをいいます。

①スズメ(全長14.5cm)

スズメ

スズメ
スズメ目スズメ科

大きさを表現するのに、最も頻繁に使われるものさし鳥。頬に黒い斑がある。繁殖期の春にはつがいで縄張りを持つが、仲間の巣に卵を産んで育てさせる「種内托卵」を行う輩も。

②ムクドリ(全長24cm)

ムクドリ

ムクドリ
スズメ目ムクドリ科

スズメとハトの中間くらいの大きさのポピュラーな鳥。大規模な群れをなし街路樹などをねぐらにするため、糞害や騒音で人を悩ます一面も。容姿の似た鳥に冬鳥のツグミがいる。

③キジバト(全長33cm)

キジバト

キジバト
ハト目ハト科

よく朝方にデデッポッポーと鳴いているアレ。鱗のような模様の美しい羽を持ち、単体やつがいなど少数でいることが多い。公園にたむろしてクルックーと鳴くのは別種のドバト。

④ハシブトガラス(全長56.5cm)

ハシブトガラス

ハシブトガラス
スズメ目カラス科

都会でよく見られるカラス。ハシボソガラスと似ているがこちらのほうがくちばしが大きく、おでこがモリッとしている。ぴょんぴょん飛び跳ねて歩くのもハシブトガラスの特徴だ。

「清流の宝石」は環七にもいた!?

カワセミ

カワセミ
ブッポウソウ目カワセミ科

瑠璃色とオレンジのコントラストが美しいスター野鳥。その姿から清流の宝石と謳われるが、意外やそのヘンの水辺にいることも。写真下は環七至近でライターが激写した、カワセミ&ドバトの奇跡の2ショット。全長はスズメより少し大きい17cmほどと思うより小さいが、ピピッ!とよく通る声で鳴くので声を頼りに探してみよう。
 

環状七号線と神田川が交わる場所で激写

環状七号線と神田川が交わる場所

童謡で有名な「カッコウ」。その驚くべき生態とは?

カッコウ

カッコウ
カッコウ目カッコウ科

童謡のイメージ&その美声から朗らかなキャラを想像しがちだが、カッコウは「托卵」という繁殖の習性を持つ変わった鳥。他種の鳥の巣に卵を産むまでは目をつぶるとして、いち早く孵ったヒナが最初にするのは、巣の卵やヒナを外へ落とすこと。そして餌を独り占めして、殺した子の親に育てさせる……ってかなりサイコパス?

じつは「おしどり夫婦」にもいろいろある(笑)

オシドリ

オシドリ
カモ目カモ科

オシドリ夫婦といえば仲睦まじい夫婦の喩え。つがいで寄り添い泳ぐ姿はたしかにそう見えるのだが、じつはオシドリ、メスが卵を産むとほどなくしてオスはどこかへ去ってしまい、子育てはメスのみで行う。しかも、一年ごとに相手を替える具合なのだ。仲がいいのは一時だけ……って身に覚えない?

ボクらは「雑種」です

マルガモ

マルガモ
カモ目カモ科

頭がメタリックな緑色をしたマガモ(オス)と、全身が茶色基調のカルガモ。見た目は全然違うけれど、交配して通称「マルガモ」が生まれることがある。そのオスの頭は、緑と茶のまだら色。なるほど両親の特徴を受け継いでいる。

マガモ カルガモ
左/マガモ(オス) 右/カルガモ

「長良川の鵜飼い」は川なのに、ほぼウミウ

ウミウ

ウミウ
カツオドリ目ウ科

鮎などの川魚を鵜に捕らせる伝統漁法の鵜飼いは、長良川のそれが有名。でも漁に使うのはカワウでなく、容姿のよく似たウミウとややこしい! ウミウのほうがちょっぴり大きく、捕食能力に優れるというのが理由だ。

ウミウ

野鳥あるある~♪「メジロ」「ウグイス」と間違えがち~!?

うぐいす餡の色は黄緑。でも本物のウグイスの色って、それほど緑じゃない! メジロが間違われがちな理由。

メジロ

メジロ
スズメ目メジロ科

うぐいす餡の色の(笑)、スズメより少し小ぶりな鳥。名前の由来は見た目のままだ。「目白押し」という言葉は、一本の枝に複数のメジロが体を押し合うように留まる様子に由来。

ウグイス

ウグイス
スズメ目ウグイス科

コマドリ、オオルリに並ぶ日本三鳴鳥の一つで、大きさはほぼスズメ大。ホーホケキョは繁殖期のオスの声だ。ちなみにホーで息を吸い、ホケキョで吐いてさえずると言われている。

奇声の正体はだいたい「インコ」

インコ

インコ
インコ目インコ科

約40cmとハトより全長の大きいパステルグリーンの鳥が、東京をはじめ都心の空を舞っているのをご存じ? 正体はペットが野生化し繁殖したインコ。ギャー!という怪鳥を思わせる金切り声を聞いたら、正体は十中八九コイツです。

断崖の名鳥が「市街地」に進出中

イソヒヨドリ

イソヒヨドリ
スズメ目ヒタキ科

日本では主に磯の断崖で見られる、ムクドリ大の鳥。青×赤褐色の美しい色(オス)と、ピッコロのように通るヒューッという声で人気を誇る鳥だが、じつは都心のビル街でも美声を響かせている。聞き慣れない声がしたら上を向いてみて!

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  4. せわしない日常で疲れた心を自然が癒やしてくれる
  5. 違いがわかるモノ好きには身近な野鳥の違いも興味深いはず
  6. ゲーム感覚を味わえる大人版ポ〇モンGOだ!!
  7. そもそも下ではなく上を向いて歩くのがイイ

 


[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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