繭色漆文字盤って何!? シチズンの新作は品格上等&麗しルックな機械式

CITIZEN シチズン コレクション メカニカル NB3020-08A

白漆&銀箔で繭のフンワリ感を再現した超美な文字盤にウットリ

重厚感と先進技術を併せ持つハイグレードウォッチのブランド「シチズンコレクション」から、来たる10月下旬、漆(うるし)と銀箔(ぎんぱく)を用いて仕上げられた繭(まゆ)色文字盤の自動巻きモデルが登場します。

この文字盤を共同開発したのは福島県会津若松市の漆工房、坂本乙造商店(さかもとおとぞうしょうてん)。1900年の創業以来、装身具から工業製品まで多彩な漆製品を生産してきた老舗である一方、異業種とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいて、また、国内外に向けて漆工芸の魅力を発信することにも努め、作品にはニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されたものもあるという実力派工房です。

そんな坂本乙造商店が手がけた文字盤は、金属板に白漆を塗り、そこに銀箔をまぶすように乗せ、再塗装するといった手順にて、1枚ごとに手作業で仕上げたもの。なので、1つとして全く同じものは存在しないのですね。しかも、これによって表情豊かな白斑(しらふ)柄を表すことで、一般的な白文字盤ではうかがえない、繭のごとき柔らかな白を見事に再現しているのです!

加えてウレシイのは、コードバンがストラップに使われている点です。この革特有の繊細、かつ奥行きある風合いは美しく、使い込むほどに色&ツヤがさらに増すのみならず、そうした光沢が繭色文字盤の繊細な表情と美しく響き合い、絶妙なハーモニーを醸し出しております。

と知れば、「でも、お高いんでしょう?」となりましょうが、こんなにスペシャルでラグジュアリーな時計でありながら、じつはお値打ちな14万3000円! 「そろそろ大人な時計が欲しいなぁ」とお考えのビジネスマンにオススメしたい、もっか要注目なモデルです!

同型で、コチラは紅葉する森林に訪れた夕暮れ時の薄暮を表現した鈍緋色(にびひいろ)文字盤タイプ。漆を塗布した金属板に硫化させた銀箔を貼り、その上からぼかし塗装を施すことで、硫化銀箔の彩が斑柄となって現れている。また、時・分針は繭色文字盤タイプと同じリーフ型だが、ミラーとマットの異なる仕上げを組み合わせることで、より高い視認性を確保。バンドはクロコパターンのエンボスカーフ製だ。「シチズン コレクション メカニカル NB3020-16W」。自動巻き。10気圧防水。ケース径40.5mm。SSケース(デュラテクトプラチナ加工)。シースルーバック。13万2000円(2021年10月下旬予定)。

シチズンの
「シチズン コレクション メカニカル NB3020-08A(繭色)」

駆動方式:自動巻き
防水性能:10気圧
ケース径:40.5mm
ケース素材:ステンレススチール(デュラテクトプラチナ加工)
付加機能:24時間計(6時位置)、パワーリザーブインジケーター(10時位置)、シースルーバック
バンド素材:コードバン
価格:14万3000円
発売日:2021年10月下旬予定

問い合わせ先/シチズンお客様時計相談室 ☎ 0120-78-4807
https://citizen.jp/collection/index.html

※表示価格は税込


文/山田純貴