特集・連載
普段履きもしやすいモデルを厳選! スロージョグ入門雲上靴どれがいいの?
スロージョグはじめるガイド なんやかやで移動距離が減り、脂肪という名の貯金を溜め込む今日この頃。運動しなきゃ、走らなきゃ。そこで耳寄りな事実をひとつ。フィットネス向上のために走るなら、ゼーハー本気で走っちゃダメ。ゆっくり走ったほうが痩せやすい&健康にいいって、どういうこと!? この記事は特集・連載「スロージョグはじめるガイド」#03です。
スロージョグ初心者ならクッション性に優れ、安定感を重視した(≒幅広ソール)一足が間違いナシ。シンプルデザインのブラックを選べば、ジョグしない日も重宝するぞ。
教えてくれたのは
シューズジャーナリスト
南井正弘さん
某スポーツシューズメーカーのプロダクト担当を務めた後、ライターに転身。ランニング専門誌の編集長も務める。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。
1.ホカ オネオネ
「体重移動を活かして、蹴らずとも転がるように走れる!」
HOKA ONE ONE[ホカ オネオネ]
クリフトン 8
厚底の元祖ブランドの一番人気モデル。「弧を描くようなソールの形状にもご注目。メタロッカー構造と呼ばれ、ゆりかごの脚のように半ば勝手に前へと転がる効果があります」。力まず蹴らずにスロージョグしたいなら、自然な体重移動を利用して走れる靴かどうかも肝なのだ。1万7600円(デッカーズジャパン)
幅広具合は控えめながら、全体にやや剛性があり安定性にも配慮
中足部のシャンクを省き、転がるように前へと進む構造に
2.ニューバランス
「ゆっくり長時間走りたくなる抜群のクッション性と安定感」
NEW BALANCE[ニューバランス]
フレッシュフォーム1080 v11
同社が誇る最新ミッドソールテクノロジー、フレッシュフォームXを搭載。「クッション性に秀でてバネ感もあり、速く走りたい人には物足りないかもしれませんが、ゆえにゆっくり長い距離を走るのに最適です」。街で違和感のないデザインもナイス! 1万7600円(ニューバランス ジャパンお客様相談室)
左右に幅広で、前後にアールのついた理想的なソール形状
ソールサイドの凹凸が着地時に潰れ、衝撃吸収をサポート
3.オールバーズ
「シリコンバレーで火がつき“世界一快適”と評された新星」
Allbirds[オールバーズ]
ツリーダッシャー
タイム誌が“世界一快適な履き心地”と称賛した、シリコンバレーで人気の新鋭ブランド。アッパーのユーカリやインナーのメリノウール、ミッドソールはサトウキビ由来など、サステナブルを追求。「ミッドソールが幅広かつ硬めのセッティングなので、安定感バツグンです」。1万6250円(オールバーズ)
末広がりにワイドな安定感重視のソール
サトウキビ由来にして高機能なミッドソール スウィートフォーム搭載
4.カルフ
「脚力不足をお助けする、フルクラムテクノロジー搭載」
KARHU[カルフ]
フュージョン オルティクス
100年以上の歴史を持つフィンランドのスポーツブランドの最新モデル。「ミッドソールに搭載された逆三角形のパーツが“テコの支点”として作用し、自然な体重移動を活かしたフォームで走れるのが特徴。脚力不足の初心者に最適です」。熊のアイコンもキュートだ。1万5180円(シードコーポレーション)
ヒールカップは硬め。大柄な人でもがっちりホールド
逆三角形パーツのおかげで、楽に前に進める
5.ザ・ノース・フェイス
「衝撃吸収性と安定感のバランスがいいオールラウンダー」
THE NORTH FACE[ザ・ノース・フェイス]
ウルトラベロシティ2
ザ・ノース・フェイスも、近年はシューズに注力。独自テクノロジーを続々と開発している。「エクストラフォームというクッション材に二層構造のEVAを組み合わせることで衝撃吸収性と安定感を両立。耐久性にも優れており、長く履けます」。1万2980円(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
ソール幅自体は控えめも、地面へとしっかり末広がり
チラ見えするオレンジが独自のフォーム材、エクストラフォーム
6.サッカニー
「日本でのプライスを目にして、これでいいの!?と驚きました」
SAUCONY[サッカニー]
アクソン
トップ向けの厚底ラインが巷で高評価を受けているが、これはその設計を引き継ぐ入門版。「他社の厚底ロッカー形状モデルに比べてソールが硬め。力が逃げにくいので体重移動のライド感が体感しやすいです」。米国では100ドルながら、日本では戦略的な値付けとなっている。7590円(サッカニー ジャパン)
大評判エンドルフィンシリーズと同設計の幅広ソール
着地した衝撃を前への推進力に変えるローリング形状
※表示価格は税込み
[ビギン2021年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。