名門の薄ジャケットはINもしないともったいない！
気に入って買った一着、でも出番が少なくてタンスの肥やし……なんてよくある話。中に差しても、アウターとしても映える服選びを心得ればそれも即解決！
一流ブランドをあえて内側で着るのもまた一興
一張羅としていいトコのアウターを頼る人は多いでしょうが、目立つからって外に重ねてばかりいやしませんか？ それじゃあワンパターンまっしぐらです。
だけど、それが内側でもイケる一着ならその安心感に毎日あやかれるんです。必須条件はシンプルで、薄手であること。中に着てもモタつかないことだけが鉄則です。
ごわごわウールのCPOシャツのようなのに柔らかニット仕立てだったり、コーチジャケットなのにシャツ並みの軽さだったりする、こんなヤツらがその好例。
これがそこらのブランドなら“変わり種”止まりかもしれませんが、由緒あるブランドだと目利きぶりをアピれる名品に相成ります。まだしばらくは寒そうですし、どうぞコートの内側に忍ばせてください♪
老舗ニッターのCPOニット!?
BATONER［バトナー］
サマーコーデュロイカーディガン
上質なスーピマコットンを使い特殊な技法で編み立てた、軽やかな着心地の一着。程よい起毛感と貝ボタンがマッチした品のよいデザイン。2万8600円（バトナー）
IN：ボタンの掛け方で柄を調整
［着こなしポイント］1枚で着るとこれぞCPOシャツという印象ながら、コートから前立てだけを覗かせれば正統派カーディガンらしくなる。重ね着を強調するボーダーがアクセント。
マニュアル アルファベットのコート1万8920円（エムケースクエア）バトナー フォースティーブン アランのカットソー2万2000円（スティーブンアラン トーキョー）バーンストーマーのパンツ2万7280円（HEMT PR）リビエラ フォー ユナイテッドアローズの靴1万5400円（ユナイテッドアローズ 原宿本店）
OUT
ヘリルのＴシャツ3万800円（にしのや）ナイジェル・ケーボンのデニム4万1800円（アウターリミッツ）
Since：2013
country：日本
名だたるメゾンのニットを生産してきた山形県は寒河江市の老舗、奥山メリヤスが設立したファクトリーブランド。ローゲージからハイゲージまで、編みの精緻さは特筆モノ。
天然素材のパタコーチ！
PATAGONIA［パタゴニア］
ライトウェイト・オールウェア・ヘンプ・コーチズ・ジャケット
オーガニックコットンにヘンプを混紡した、優しい風合い感の一着。毛玉になりにくく、裏地が付かないので軽快に羽織れるのも魅力的。1万6500円（ロフトマンコープ京都）
IN：脇役も務まる上品ネイビー
［着こなしポイント］パーカの外に羽織るストリートライクな着方がハマるのは当然として、INしたときには一転してシャツっぽさが強まるのは、ひとえに素材の妙 。寒色系ですっきりとまとめたい。
マッキントッシュ フィロソフィーのコート4万8400円（マッキントッシュ フィロソフィーグレーラベル ルミネ新宿店）ナナミカのニット2万5300円（ナナミカ 東京）ビームス プラスのパンツ1万5400円（ビームス プラス 原宿）パラブーツの靴7万1500円（パラブーツ 青山店）
OUT
ヴァーティゴ デザインのパーカ9350円（マルベリー）ラファーボラのパンツ4万2900円（ラファーボラ）
Since：1973
country：アメリカ
鍛冶屋でもあったイヴォン・シュイナードが創業したクライミングギアを製作する会社。環境保護への積極性や社会性の強い姿勢など、アウトドア界でも個性際立つ存在。
※表示価格は税込み
［ビギン2021年5月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。