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SPINGLE MOVE スピングルムーヴのSPM-172

ソールにセルロースナノファイバーを練り込むことで摩耗性約40%低減を実現

スニーカーの古典的技術であるバルカナイズ製法(※1)を堅持し続けるスピングルムーヴ(SPINGLE MOVE ※2)が、革新的なラバーソールを開発。そのソールブランドとして「ルベア(RUBEAR)」を立ち上げ、第1弾となる「ルベア CNF ソール」搭載のシューズ2タイプ(トップ写真は、そのうちのレースタイプ)をリリースします。

この新タイプのソールはラバーをベースにしつつ、そこに中越パルプ工業(※3)が開発したセルロースナノファイバー(以下、「CNF」と記載)を練り込んだもの。聞けば、「CNF」は鉄の約1/5の軽さでありながら、なんとその5倍以上の強度(!)を持つというナノサイズの極細繊維なのだそうです。

今回お目見えした「ルベア CNF ソール」は、スピングルムーヴが粉末状のセルロースナノファイバーをラバーに練り込む技術を開発したことで誕生したスニーカーソール。耐摩耗性が飛躍的に向上しており、従来のラバーソールと比べて摩耗性を約40%も低減することに成功しました! しかも、添加されている「CNF」の原料は植物由来だし、じつはアッパーは製造廃棄物の再生生地で、ライニングにも55%の再生素材が含まれているなど、環境負荷の少ないサスティナブルなシューズに仕上がっています。

ってことで、履いて心地よく、長持ちし、地球にもやさしい「ルベア」の第1弾。発売は6月予定とのこと。

※1 1839年にアメリカ人チャールズ・グッドイヤー氏が発明した製法で、靴本体と、硫黄を加えたゴム底材を釜に入れて、加熱&加圧をかけて行う底付け法。底はがれや型崩れが少ないなどの利点を持つが、生産効率の低さから今日、世界的にもこれを行なえる工場は少ない。ちなみに、同氏の息子チャールズ・グッドイヤー Jr.氏はグッドイヤーウェルト製法の発明者である。

※2 1933年創業の広島県府中市に本社を構える総合ゴムメーカー、ニチマンが1997年、同市内に設立したスニーカーメーカーのスピングルカンパニーのオリジナルブランド。2002年に展開がスタートし、今日、海外でも高い評価を得ている。

※3 1947年、富山県砺波市にて高岡製紙として創業。現在、パルプ類や紙類、その副産物、木材、化学薬品などの製造や加工、販売を事業の柱としている。

SPINGLE MOVE スピングルムーヴのSPM-295

春夏の休日リゾートで素足履きしたくなる「SPM-295」はスリッポン・タイプ。アッパーは「コーデュラ ECO」、ライニングは「クール マキシム」、ソールは「ルベア CNF ソール」で、製法はもちろんバルカナイズだ。全3色展開で、写真はスピングルムーヴのブランドカラーであるオレンジ(他にブラック、ネイビーあり)。XS~LLの全6サイズ。1万7600円(2021年6月発売予定)。

ラバーソール ルベア CNF ソールの中足部

写真は、革新的なラバーソール「ルベア CNF ソール」の中足部。「MADE IN JAPAN」の浮き文字の下に設けられたパッチは、スピングルカンパニーの親会社であるニチマンの往年の社章をデザインベースとし、そこにスピングルムーヴのブランドカラー、オレンジを組み合わせたものだ。

スピングルムーヴの
「SPM-172」

製法:バルカナイズ製法
アッパー:再生繊維「コーデュラ ECO」
ライニング:55%再生原料「クール マキシム」
ソール:オリジナル「ルベア CNF ソール」
サイズ:XS、SS、S、M、L、LL、XL
カラー:ブラック、ベージュ、ネイビー(トップ写真)
製造国:日本
価格:1万9800円
発売日:2021年6月発売予定

問い合わせ先/スピングルカンパニー
https://www.spingle.jp/
 
※表示価格は税込


文/山田純貴

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