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HISTORY

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オールシーズン、誰もが“とりあえず”頼むビール。老若男女を問わず圧倒的支持を受けているわりに、歴史はもちろん、その種類も原料も製法も、意外と知られていないというのが現状。色や香り、味わいもさまざま、個性あふれる一杯を最高においしく飲むための基本を学んで、いまこそ「とりあえずビール」から卒業しよう。

1877年に発売された、現存する日本最古のビールブランド「サッポロラガービール」誕生当時のラベルがコチラ。開拓使のシンボル、北極星が描かれ、今も「赤星」の愛称で親しまれている。ヨーロッパから遅れること数百年、ここから本格的に、わが国のビールの歴史が始まった。

ビールは安全のために生まれた

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水が危険だった時代
キリスト教とともに広まる

アルコールの殺菌作用に加え、製造過程で煮沸するビールは、水よりもよっぽど安全な飲み物とされていた。ヨーロッパでは中世になると、当時あらゆる分野のシンクタンク的存在だった修道院でビールが造られるように。写真は1100年代から醸造を続ける、ベルギーのオルヴァル修道院。

定番アイテムの基礎知識

飲料

【ビール】

●大麦・ホップ・水・酵母でできた飲み物。
●大きく分けるとラガーとエール。
●「最初の一杯」として鉄板。

最古の記述はメソポタミア文明の粘土板と、ビールの歴史はかなり古い。その後、ゲルマン人によって今に繋がるビールの製法が確立され、3~5世紀の民族大移動によって欧州全土に広がった。衛生状態の悪かった当時”水より安全な飲み物”として重宝され、中世になると断食中の修道士の栄養補給として活躍。今でも修道院でビールを造っているのはその名残である。
今日造られているビールの多くは、酵母の種類によって、大きくはラガーとエールに分かれる。5~10℃で活動する「下面発酵酵母」を使っているのが、日本の大手メーカーのビールをはじめ、スッキリした味わいのラガー。一方、15~20℃で活動する「上面発酵酵母」を使っているのが、香り豊かでフルーティな味わいのエール(詳しい違いは、次ページQ&Aを参照)。少しややこしいが、ビールを学ぶ第一歩として、この違いは必ず覚えておいてほしい。

写真/大嶽恵一 文/井上健太郎 スタイリング/佐々木 誠 取材協力/藤原ヒロユキ
掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2014年10月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、色、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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