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HISTORY

今やサーフィン用のパンツを越え、デイリーウェアとして認知されるボードショーツ。その歴史を紐解くと、サーフィン文化が花開いた1960年代のハワイやカリフォルニアに行き着く。初めは単純なコットンのパンツだったが、その後サーフィンの発展とともに進化を遂げる。すべては心地よく波に乗るために―。ボードショーツの知られざる機能美に迫ろう。

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上記写真は、1964年にハワイで設立されたジャムズのヴィンテージ。コットン製のパジャマの裾を切り、ヒップポケットと腰にコードを付けた短パンがボードショーツの原型とか。1965年に発行された「LIFE」誌にもその姿を確認できる。参考商品。

ボードショーツ誕生前は
ズボンを切って穿いていた

定番アイテムの基礎知識

【ボードショーツ】

●サーフィン用の膝丈の短パン。デイリーウェアとしても用いられる。
●速乾性に優れた生地で、デザインは動きやすさとズレにくさを重視する。

 ボードショーツはその名の通りサーフボーダーのために考案されたショーツ。「サーフトランクス」や「サーフショーツ」との呼び名もあるが、ボードショーツの呼称が一般的。動きやすい膝丈で、ボディには速乾性に優れ、かつボードとの摩擦や激しい動きに対応できる丈夫な生地が使用される。ディテールでは、ズレを防ぐための腰のドローコードや車のキーなどを入れるヒップポケットを特徴としている。

 現在は日本でも、夏の街着として着用する人が増えてきたが、その火つけ役はバードウェルのボードショーツといわれている。’90年代半ば、ビームスが同ブランドのボードショーツをデイリーウェアとして提案。ファッションアイテムとして認知されるきっかけを作ったのだ。

昔は膝下を切ったチノパンをボードショーツ代わりに

1957年のカリフォルニアで撮影された写真を見ると、カットオフしたチノパンを穿くサーファーの姿が。ボードショーツの誕生前は、思い思いの服装で波乗りを楽しんでいたのだ。

写真/池田佳史(BOIL) 文/押条良太(押条事務所) スタイリング/鈴木肇 イラスト/菊池秀史 取材協力/かねとみ ビームス

掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2016年9月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、色、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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