特集・連載
足元3cmでコーデが決まる!? デニムのロールアップは「耳付き」と心得るべし
カジュアルファッション教本 スーツならいつもビジッと着こなしてるよっていうアナタでも、カジュアルなファッションとなるとどう? 急に雲行きが怪しくなる人も多いんじゃないかと……(汗)。何もかも生活様式がリセットされた今、男のお洒落にトレンド追従や高級志向は一切不要! これからの時代に必要なのは、ベーシックな服を正しく着こなすためのデリカシー=気配りの細やかさだとBeginは考えます。というわけで、お金をかけずとも(あるいは少しの投資で)、“デリカシー”のある男になるための企画を用意しました。 この記事は特集・連載「カジュアルファッション教本」#01です。
アメリカ製501に“耳付き”があった!
紺ブレを羽織ってビシッとキメたつもりでも、ロールアップしたデニムに赤いステッチの入った“耳”がなければ、それだけで台無し……。デニムをキチンと穿きこなすうえで“耳”の有無は大問題。たった3センチの折り返しで、デニムを“わかってない”と思われるのは心外でしょ?
【NG】たった3cmの折り返しでコーデが台無しになる!?
とはいえ、耳付きデニムもたくさんあるし、何を選べばいいの~? というデニム初心者に耳寄り情報を。“耳付き”デニムの原点はリーバイスの「501」なわけですが、探してみると現行の501にも“赤耳”付きのモデルがあったんです!しかもメイド・イン・USAで!!
これは灯台下暗し。原点を感じるストレートシルエットも男らしく、ロールアップもサマになる。デニムのデリカシー度はこの一本で磐石です。
デニムの生地端のほつれ止めのこと。狭い幅の生地しか織れない旧式シャトル織機製の場合、耳いっぱいまで使わないと生地に無駄が出るので、外側に耳がくるよう生地取りをする=折り返すと覗くというわけ。
LEVI’S[リーバイス]
MADE IN THE USA 501 オリジナルフィット リジッド
生地工場がリーバイスへの仕分け用に、ブランドカラーである赤の糸を織り込んだのが“赤耳”の始まり。こちらはそんな赤耳付きの14ozデニムを用いた501。ベーシックの極みにして、今では希少な米国製モデルだ。1万9800円。(リーバイ・ストラウス ジャパン)
なかでも王道は赤い糸を織り込んだ“赤耳”
ブレザーにデニムの着崩しも“耳”があってこそ!
エンジニアド ガーメンツ×ビームス プラスのジャケット6万3000円(ビームス プラス 原宿) エディフィスのシャツ1万5000円(エディフィス 新宿) クラークス オリジナルズのシューズ2万3000円。(シップス 銀座店) その他はスタイリスト私物。
[価格別]耳付きデニムカタログ
¥20,000
A.P.C.[アー・ペー・セー]
プチニュースタンダード
キレイめテーパードの大定番「プチニュースタンダード」にも日本製赤耳デニムが用いられている。色落ちにも定評アリ。(アー・ペー・セー カスタマーサービス)
“耳”部分
¥18,000
WAREHOUSE[ウエアハウス]
セカンドハンド Lot.1105 ワンウォッシュ
ヴィンテージな顔をして、裾上げ不要の絶妙レングス。人気爆発の通称セコハンシリーズより、ほんのりテーパードした大人の「1105」。(ウエアハウス 東京店)
“耳”部分
¥12,000
BEAUTY&YOUTH[ビューティー&ユース]
バギーテーパードデニム
カイハラへ別注した赤耳デニムを使用。美しいテーパードを描く日本製ハイコスパモデルだ。(ビューティ& ユース ユナイテッドアローズ渋谷公園通り店)
“耳”部分
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。