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HISTORY

時計に興味を持ち始めると、誰しもがクロノグラフに心をそそられるようになる。機械式時計にストップウォッチ機能を付加したこれらのモデルはどのように生まれ、なぜ男の定番時計であり続けるのか? 今回はそのあたりの基礎をお勉強!

過ぎ去った時の流れをも記録できるクロノグラフ。その起源には諸説あるが、腕時計に最初に組み込んだのはブライトリングだ。同社は創業以来クロノグラフの計器としての側面を徹底追求し続け、1952年に航空時計の大傑作ナビタイマーを生み落とした。当時の資料(上)をもとに、クロノグラフの魅力に迫る。

複雑時計の歴史は
時間を記録することから
始まった

定番アイテムの基礎知識

時計

【クロノグラフ】

●複雑時計の一種で、ストップウォッチ機能を備えた時計のこと。
●男らしく、かつメカニカルなデザインとなることが多い。

 クロノグラフとは、ギリシャ語のCHRONOS(時間)とGRAPH(記録する)を合わせた造語。その名の通り、経過時間を記録できるストップウォッチ機能を有した時計をさす。1720年に英国人時計師ジョージ・グラハムが原理を考案したとされ、1879年にロンジンが商品化に成功。ただし、これは懐中時計であった。その後、1915年にブライトリングが世界で初めて腕時計に組み込んで実用化。当初は軍人や飛行士などに向けた特殊時計という位置づけだったが、男らしくメカニカルな顔立ちはやがて一般の時計好きも虜に。現在では最もメジャーで、最も身近な複雑時計という地位を確立している。さらに分類すると、スプリットセコンド(※1)フライバック(※2)と呼ばれる、より複雑な派生系も存在する。

スプリットセコンド(※1)

計測を開始すると中央の2本のクロノグラフ秒針は重なったままスタート。第3のボタンを押すと針が2本に分裂し、中間時間やラップタイム計測ができる。

フライバック(※2)

計測中にリセットボタンを押すと、クロノグラフ秒針が瞬時に帰零し、同時に次の計測をスタート。続けざまに計測を行うのに適した特殊なクロノグラフだ。

【使い方】

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まず、すべてのクロノグラフ針がゼロであることを確認し、2時位置のプッシュボタンを押す。これでスタート。計測を止めるときは、同じボタンを再度押す。さらにもう一度同じボタンを押せば、再スタートも可能だ。そして4時位置のプッシュボタンで瞬時に針がゼロ復帰、つまりリセットされる。

写真/大嶽恵一 文/吉田 巌(十万馬力) 編集部
取材協力/ブライトリング・ジャパン

掲載記事は、雑誌Beginの連載『定番の教科書』の2012年5月号に掲載された記事の抜粋であり、本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として掲載当時の情報となるため、現在の仕様や価格、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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