特集・連載
無骨なのに品も感じられる’85年以前の浅色ビデイル
ヴィンテージ大研究 初心者でも1分読めば、通も唸るお宝をハントできちゃう! な〜んて、奥深きヴィンテージワールドのあんちょこになるべく、その道のプロに目指すべきターゲットと、その判別テクを伝授してもらう本企画。ツチノコ級のレアものを清水買いする必要なんてなし。手をのばしやすい価格帯でも十分“わかってる”は掘り当てられる。それをサクッと学べる指南書なんて他になし。 この記事は特集・連載「ヴィンテージ大研究」#15です。
「浅色コーデュロイは玄人がこぞって奪い合う“わかってる”の勲章」
―ブリティッシュ ワークス ジャケット マーケット 山岸祐太さん
名作揃いのバブアーのなかでも、ヴィンテージ市場で玄人たちがピンポイントで狙いを定めているのが、色の浅いコーデュロイ衿が採用されているビデイル。
山岸さん曰く、「浅色のビデイルは古くて希少性があるため人気がピカイチ!」
「ボディが定番のセージカラーの場合、衿はダークブラウンと決まっていますが、それは生産方式等が固まった’85年の下半期以降のこと。意外と知られていないんですが、’85年の上半期より前に作られた製品には、モカやグレー、ライトブラウンといった色みの異なる複数のコーデュロイが使われているんです」。
「身生地とよりコントラストがついて見える浅色ビデイルは、無骨なのに品も感じられる。状態次第では4万円前後で入手できますし、“わかってる”を無言で主張できることから玄人ウケも抜群なんです」
TEACHER
ブリティッシュ ワークス ジャケット マーケット 代表
山岸祐太さん
※本特集の掲載商品はすべて参考商品です。
[ビギン2020年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人