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HISTORY

色や柄はもちろん、ウールやカシミアなど素材にも多彩なバリエーションがあるけれど、カタチは単純。ファブリックかニットかの差があるくらいで、今も昔も変わり映えしない……。なんて思われがちだけど、じつはこの15年でかつてないほど大きな変遷を遂げていた定番防寒具、マフラー。その歴史と魅力を改めて検証してみたい。

定番アイテムの基礎知識

防寒具

【マフラー】

●防寒や装飾のために首回りに巻く細長い布の総称。
●襟巻きのこと。日本では江戸時代まで首巻きと呼んでいた。

 人類がいつ頃からマフラーを首に巻き始めたかは定かでない。現存する最古の資料のひとつといわれているのが、紀元前200年頃に作られた中国の兵 馬俑。発掘された兵士像の首元には、皆一様にマフラーのようなものが巻かれている。「マフラー」という言葉は覆う・包むを意味する「マフル」が変化したものといわれ、15世紀の西欧で女性が顔の下を覆うために用いた四角い白布を、マフラーと呼んだのが始まりとされる。ちなみに、この四角い布は後に男性が首に巻くクラバットになる。クラバットは、フランス国王ルイ13世を警護するためにフランスを訪れていたクロアチア兵が首に巻いていた 布のことで、ネクタイの原型とされる。遡れば、マフラーがネクタイの起源とも考えられるのである。

写真/大嶽恵一 文/星野勘太郎 スタイリング/コダン 取材・写真協力/リーミルズ エージェンシー

本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として雑誌Beginの連載に掲載された当時の情報となり、現在の仕様や価格、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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